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 質問事項 

合併について 
                 
新市建設計画の基本的な考えと取り組み
合併特例債の事業についての考え 
新エネルギー導入ビジョンについて
            
省エネルギーについての具体的な考え
新エネルギーの導入についての具体的な考え 
つくばエクスプレスについて

13年度の事業について、結果と進捗状況
    「土地活用具現化方策検討調査」
    「田園居住区整備事業調査」
    「新線まちづくりシンポジウム」
    「まちづくりアドバイザー」
    「環境モデル街区基本構想調査」

マイカル社債焦げ付き問題のその後
     市の対応と首都圏新都市鉄道の責任は

福祉循環バスについて

来年度の本格的導入に向けての考え
環境対策、観光対策、交通体系等
市民活動センターについて 今後の運営方針について

 ○19番(野口 修) 19番野口から一般質問をいたします。
 政治改革と構造改革は表裏一体ということが、現実的に見え始めたといえる事件が相次いでいます。私は、政治
改革なき政策は、特定の利権政治の肥大化にしかならず、改革後の利権政治は犯罪として立ちあらわれると確信し
ていました。茨城県を舞台にした業際研事件に絡んで2人の市長が逮捕されました。これは構造改革を進めること
から噴出したものといえると思います。余りにも強靱な政治体質を、経済を再生するという構造改革を進めること
で改革していくことにつながっているといえます。まさしく表裏一体のように進んでいるように見えます。
 ただ問題なのは、内政にとらわれる時間と国際政治との関係が整理できるのか、ここに大きな問題が横たわって
いると思います。現に我が国の政治のお粗末さが、外務省を問題にして展開していることが象徴としていえるとい
えます。国際政治を展開する官庁が、国内的な政治のお粗末さの舞台として国民の目に映るのは、我が国の政治の
ありようを映し出しているといえます。政治はこんなところで足踏みをしている場合ではないはずです。21世紀の
ビジョンを語らなけれならないはずで、高度成長後の成熟社会とはどのような世界観を持つのか、そして地方政治
はどうあるべきなのか、まだ形としてとらえられないとするならば、一地方からもビジョンを語るべきときと感じ
ます。
 つくば市の政治は、形なりにも政治改革をなし遂げ、語るべきビジョンを打ち出せる状態にあるはずです。先般
の議会の流会にも、危ういバランスを保ちながらも政治的英断を下したといえます。ただ、執行部が議会に対して
懐疑的であったことと、議会側も執行部に対して懐疑的であったことが問題を引き延ばした原因と私は感じます。
つくば市の政治は政策論争の段階に入っているわけで、特定の利権を奪い合い、分け合う旧来的な政治手法は終局
を迎えつつあります。そのような中では、執行部も議会も市民も市政の情報を的確にキャッチし、それぞれにビ
ジョンを語ることの大切さを学ばなければならない時期と感じます。ここから懐疑的な問題が縮小していくはずで
す。
 秘密主義はさらなる懐疑的な問題を生み、成熟社会にはなじまないと確信します。つまり、市民参加以外に方法
がないということを言っているわけです。何度も言いますが、これからの21世紀的ビジョンはそこから生まれると
私は思います。政治改革やIT関連等と新しい政策はここに根づいて初めて新たなビジョンが見えてくると思いま
す。社会が低迷する中、一人のリーダーを欲しているように見えますが、実はそうではなく、まだ見ぬ参加型の社
会を望んでいるように感じます。私は、つくば市の環境はその可能性に満ちていると思います。その環境を育てる
ことでまちづくりのビジョンが見えてくると思います。そのような観点から今回質問します。
 合併について。新市建設計画の基本的な考えと取り組みについてお聞きします。これは、資料もいただき全協で
も説明を受けていますから基本的な答弁で結構です。それから、合併特例債の事業については、つくば市と茎崎町
の主要な施策をあげていますが、今後どのように事業を選別し、具体的に実施していくのかお聞かせください。
 次に、エネルギーの問題。環境行政ですけれども、新エネルギーの導入についての具体的な考えをお聞かせくだ
さい。それと同時に、省エネルギーについての具体的な考えもお聞かせください。
 つくばエクスプレスについて、13年度の事業について、結果と進捗状況についてお聞かせください。もう既に事
業は終わっているのもあると思いますので、その辺よろしくお願い申し上げます。一つは、田園居住区整備事業調
査、もう一つは新線まちづくりシンポジウム、そしてまちづくりアドバイザー、環境モデル街区基本構想調査、土
地活用具現化方策検討調査の順でお願いします。
 それから、マイカル社債焦げつき問題その後、市の対応と首都圏新都市鉄道の責任はということですけれども、
これも質問が重複していますけれども、お答えをお願い申し上げます。
 それから、福祉循環バスについて。これは皆様に資料として、公募した絵柄、それから新しいコースを配ってい
ただきました。福祉循環バスについて、来年度の本格的導入に向けての考え、それから福祉循環バスについて環境
対策、観光対策、交通体系等がいえると思いますので、その辺どのように考えておられるか、お答えをお願いしま
す。
 最後に、市民活動センターについて、今後の運営方針についてお聞かせください。この市民活動センターにつき
ましては12月に質問しようと思ったものでありますけれども、3月になりましてちょっと時間が過ぎてしまいまし
たけれども、よろしくお願い申し上げます。1回目の質問終わります。

○副議長(滝口隆一君) 増山企画部長。
                 〔企画部長 増山 博君登壇〕
○企画部長(増山 博君) 茎崎町との合併について二つほどのお尋ねがございました。お答えしたいと思
います。まず、新市建設計画の基本的な考え方と取り組みということでございますが、基本的な考え方につきまし
ては、新市の置かれている状況、社会経済情勢の変化などを十分に踏まえまして、つくば市、茎崎町の速やかな一
体性の確保、及び地域の発展と住民福祉の向上を図ることを最重要と考えまして策定したところでございます。
 特に、つくばエクスプレスの開通やそれに伴う沿線開発、圏央道の整備、筑波研究学園都市の持っている可能
性、潜在能力、また、新市が持つ優位性を十分に活用したまちづくり、あるいはおのおのの地域の特徴を生かし合
い相互に補完し共有するまちづくり、自然環境との共存を図るまちづくりなどを考慮したところでございます。
 また一方で、本計画をより実現性の高いものとするため、健全な財政運営に努めるとともに、両市町及び筑南地
方広域行政事務組合で策定している総合計画や、国・県の上位計画との整合性などにも十分配慮いたしたつもりで
ございます。
 事務事業の取り組みにつきましては、基本的には新市建設計画に基づきまして各種の事業を実施してまいるわけ
でございます。さらに、社会経済情勢や市民ニーズの変化を的確に把握するとともに、これまでの事務事業の評価
を行いながら、真に市民福祉の向上のための事業選定、あるいは優先順位の検討など毎年行いながら事業の推進に
努めてまいりたいと思います。
 それから、新市建設計画に関連してきますけれども、財源の方で合併特例債という国の支援事業がございます。
そのことについてのお尋ねでございますが、合併後のまちづくりにつきましては、新市建設計画に基づき社会資本
の整備を推進するなど、市民福祉の向上に努めてまいります。それらの事業展開に当たりましては、厳しい財政状
況の中にあって、その財源確保が大きな課題であります。
 合併特例債は、国の市町村合併支援策の一事業であり、通常の地方債より充当率を引き上げるなどの特別な優遇
措置が図られている資金であります。市といたしましては、このような有利な資金を有効に最大限活用し、合併後
の両市町の一体性の確立や均衡ある発展に資するため、また、新市の建設を、総合的かつ効果的に推進するための
公共施設の整備などに努めてまいる考えでございます。
 具体的な事業につきましては、道路、運動公園の整備、それから今議会でも多くの議員さんからご質問のござい
ました新庁舎の建設などを計画しております。今後、国・県などの関係機関と十分に協議調整を行いながら進めて
まいりたいというふうに考えております。
○副議長(滝口隆一君) 山中市民環境部長。
                 〔市民環境部長 山中 章君登壇〕
○市民環境部長(山中 章君) ご答弁申し上げます。
 新エネルギー導入ビジョンの中で、省エネルギーの具体的な考え方ということでございますが、省エネルギーに
ついての具体的な考えは、市としましても地球温暖化防止策の一環として省資源、省エネルギーの促進、自然エネ
ルギーの活用などに向けた普及啓発は必要不可欠な施策と考えます。同様に、ライフスタイルの見直しが重要と考
えますので、日常生活に起因する環境への負荷を軽減させるための努力が必要です。
 このことから、市では現在、市民への普及策としては、暮らしの環境カレンダーへの記載、広報紙でのPRなど
理解を求めております。市職員の立場では、身近な取り組みとしまして、不要電灯の消去、コピー用紙の再利用な
ど庁舎のエネルギー削減方策を率先して実践しているところでございます。
 しかしながら、市民意識の改善となりますと、未達成の部分が大半であると思われますので、さらなる普及啓発
に向けた施策を講じなければならないと考えます。そのようなことから、幼年期からの環境教育の充実を図るとと
もに、市独自の誘導策も新たに検討する必要があると考えます。案としましては、省エネルギー消費材の導入指導
や経済的誘導を促進するための助成制度の導入なども政策の一つですので、今後、関係者と協議を重ねていきたい
と思います。いずれにしましても、人の心を動かす手段を実行してまいりたいと考えております。
 次に、新エネルギー導入についての具体的な考え、新エネルギー導入ビジョンの進捗状況につきましては、主任
企画員からなる庁内連絡会議と学識者、市民、エネルギー供給者、国、県からなる策定委員会がそれぞれ終了した
ところでございます。審議内容につきましては、つくば市内のエネルギー需給量、新エネルギーの賦存量等、ビ
ジョン策定における現状の把握からアクションプログラムの導入計画まで、具体的施策のあり方も含めてご検討い
ただきました。また、新エネルギーへの基本的な取り組みとしましては、次の三つの利点に着目して、つくば市に
おいて効果的かつ効率的な導入方法の検討をいたしました。
 第1に、改めて言うまでもなく、地球温暖化の原因となる二酸化炭素等の排出を削減できる環境に優しいエネル
ギーであること。第2に、新エネルギー自体がエネルギー需要地に隣接して立地することができる分散型であるた
め、災害における停電時等の緊急用エネルギー源としても期待できるエネルギーであること。第3に、新エネル
ギーの技術は多岐の分野にわたるため、新しい産業を創出することが期待できるエネルギーであること。以上3点
であります。
 賦存量調査の結果によりますと、つくば市は全国平均よりも比較的高い日射量があるため、それを活用し、太陽
光発電や太陽熱による給湯、暖房などを公共施設や公園、学校施設などへの導入を積極的に推進いたします。また
個別の新エネルギーの導入については、賦存量や経済効果などを踏まえて、具体的な導入プログラムを検討いたし
ました。特につくばらしさのあるプログラムとしては、つくば市を新エネルギーの拠点とする新エネルギータウン
構想などの提案でございます。今後、導入に向けて努力していく所存です。
 同様に、策定後の新エネルギービジョンの運用につきましても、庁内の導入推進体制を確立させ、市の公共施設
等への導入はもちろん、市民、事業者への普及を推進していきたいと考えております。
 それから市民活動センターについてのご質問でございます。
 市民活動センターは、NPOやボランティア活動団体など、市民が行う社会貢献活動を支援する施設です。既に
活動している、またはこれから活動しようとする方々のための施設です。現在のところ、市民活動センターは、市
直営の施設でありますが、近い将来には、自立できる組織を立ち上げ、施設の管理・運営をゆだねることを念頭に
置いております。
 そのために、市民が主体となった運営準備会、さらには運営委員会を発足させ、その意向を踏まえた上で運営組
織を立ち上げる計画であります。そのようなことから、市民懇談会を開催し、市民の方々の意見を取り入れながら
一緒に協議・検討し、準備を進めており、市民による市民のための施設づくりを目指して展開中であります。この
ような展開は、広く市民の方々に知っていただくために「広報つくば」のほか、市民活動センターホームページな
どで今後もPRしていきます。
 なお、先ほども述べましたように、この市民活動センターは、これから活動を始めようとする方々のための施設
でもありますので、活動方法などに関する相談窓口の設置準備も検討しております。さらに、平成14年度には、団
体の運営や活動を行うために必要なことをテーマとして研修会を開催いたします。その研修内容も市民の方々のご
要望におこたえできるように努力してまいります。全国的にもまだまだ例の少ない施設であります。他の自治体に
先駆けて、つくば市としましては皆様方の声を反映できるような姿勢で運営に取り組んでいく方針でございます。
以上でございます。
○副議長(滝口隆一君) 丸山新線推進室長。
                 〔新線推進室長 丸山英明君登壇〕
○新線推進室長(丸山英明君) それでは、私どもの新線推進室で実施しております5点ほどの調査につい
てご説明いたします。
 初めに田園居住区整備事業調査でございますけれども、今年度の調査は、中根・金田台の沿線開発周辺集落とい
たしまして、柴崎、妻木、東岡の3集落を対象に実施しております。9月に地元集落におきまして調査検討委員会
を発足し、望ましい集落の将来像とその保全整備方針について、検討委員の方々とともに調査を進めてまいったと
ころでございます。現在、最終段階の事業実施方策等について協議を進めているところでございます。
 続きまして、新線まちづくりシンポジウムにつきましては、今年度は、子供たちにつくばエクスプレス開通の夢
を語ってもらうことを通じまして、ご家族でつくばエクスプレスを話題にしていただくPR効果をねらった企画と
して実施いたしました。まず、つくばエクスプレス小中学生作品コンクールと題しまして、市内の小中学生に夏休
みに作品を提出していただき、1,080名の参加を得まして、絵画や作文、壁新聞等合計で979点のご応募をいただ
きました。また、つくばエクスプレス夏休み親子見学会と題しまして、市内の小中学生の親子20組によりますつく
ばエクスプレス建設現場の見学会につきましても、予定数の倍以上のご応募いただきまして実施することができ、
また大変好評をいただきました。さらに、つくばエクスプレスキッズプレゼンテーションと題しまして、さきにご
説明いたしました作品コンクールの優秀作品の発表会、並びに全作品の展示会から筑波大の先生によります講演
会、最新情報のパネル展などを、11月10日谷田部圏民センターで開催いたしまして、当日566名、その後の展示会
見学者も合わせますと981名のご来場をいただきました。
 次に、まちづくりアドバイザーでございますが、つくば市におきます沿線開発のまちづくりの指針としておりま
すつくば市地域整備懇話会にご参加願ったまちづくりの専門家とアドバイザー契約を結びまして、開発地区の早期
立ち上げ、早期熟成などについてのアドバイスを随時いただいているところでございます。それをもちまして魅力
あるまちづくりの施策に参考といたしました。
 それから、環境先進モデル街区の基本構想調査でございますが、これは地権者と市民、行政、区画整理施行者が
協同して取り組む先進的なモデル街区を設定し、まちづくりの先導的な役割を担う環境共生のあり方について検討
するものであります。本調査におきましては、施行者であります県と都市公団とつくば市が共通の認識のもと取り
組むことが重要であると考えまして、三者の共同調査とし、三者によります検討会の場で検討を進めることとして
おります。
 そういった中で、その役割分担に応じた取り組み項目について、関連の補助制度ですとか、経済性等を考慮いた
しまして、初期投資と維持管理費のバランスがとれ、無理なく持続的に取り組んでいけるための仕組みづくりです
とか、各開発地区の特色を生かした環境先進モデルづくり、また、水、緑、里山保全等につきまして、行政と区画
整理事業者、住民の三者が共同で取り組める仕組みづくり等についての指針を取りまとめたところでございます。
 最後に、土地活用具現化方策検討調査でございますが、これは地権者の手によります沿線開発の魅力あるまちづ
くりの進め方につきまして、共同化、オープンスペース、緑の保全などをキーワードに検討を行っているところで
あります。
 今年度は、平成12年度調査におきまして提案されたモデル事業を踏まえ、さらに民間事業者のアイデアも加えた
豊富な土地活用事例のメニュー出しについて検討しており、またそのために、発注者に加えまして民間事業者、そ
れからJA、商工会を加えた検討会を組織したところでございます。また、これに加えて、良好な緑を保全活用す
るためのつくば市としての支援策の検討などを行っているところでございます。今後、区画整理事業者によります
申し出換地の具体化を進める動きと協力いたしまして、地権者への説明会の開催等、指導、啓蒙のための活動につ
なげていきたいというふうに考えております。
 引き続きまして、マイカル社債問題とその後の対応と会社の責任はというご質問にお答えします。
 マイカル社債焦げつき問題とその後の経緯、並びにつくば市の対応につきましては、さきの亀山議員にもご説明
したとおりでございます。
 首都圏新都市鉄道株式会社の責任問題についてでございますが、会社からは、社長の進退問題も含めた謝罪がも
う既に公表されているとともに、さきの全員協議会の中でご報告いたしましたとおり、本件の当面の処理並びに用
地の問題の解決を待って社長と常勤監査役の退任を表明しているところでございますが、つくば市といたしまして
はこういった動きを注視してまいるとともに、茨城県を初め、関係自治体と連携を図りながら、つくばエクスプレ
スの17年度開業に向けまして、マイカル債権の回収と再発防止にかかる取り組みについて、つくばエクスプレス建
設促進都市連絡協議会からの申し入れに対します回答書に記載されたそれぞれの回答事項の遵守、及び適切な情報
開示を、今後とも会社に対して強く求めていきたいというふうに考えております。
○副議長(滝口隆一君) 武井保健福祉部長。
                 〔保健福祉部長 武井誠治君登壇〕
○保健福祉部長(武井誠治君) 福祉循環バスでございますが、今年度で試行期間が終了することに伴いま
して、本年4月1日から本格的な運行となりますので、運行車両を6台から11台に、路線につきましても5路線か
ら11路線にふやしてまいりますので、運行時間が短縮され、便数も増便となり、大変利用しやすくなるものと考え
ております。
 料金につきましては無料といたしまして、車両にデザインを施し、車内には音声、文字によるアナウンス装置を
設置しまして「のりのりバス」の愛称で運行を予定しているところでございます。
 環境対策につきましては、環境に配慮した低公害車の導入について検討をしてまいりましたが、CNGエンジン
バスにつきましては補給所が県内に1カ所しかないこと、電気自動車は走行可能距離が1回の充電で300キロ程度
であり、現在の1日の運行距離に満たないことや高額で馬力が少ないこと、ハイブリッド低床バスは大型車両しか
存在しないことなどから、これらのバスの導入が困難でありますので、現在使用しております車両を活用するもの
でございます。
 また、観光対策及び交通体系等につきましては、公共交通対策としまして、つくばエクスプレス整備効果を踏ま
えた、つくばノリベーションプログラム作成調査業務の中で検討されるところでございます。
○副議長(滝口隆一君) 野口 修君。
○19番(野口 修君) それでは再質問いたします。
 まず、上からいきます。新市建設計画の基本的な考えはわかりました。これは何度か説明を聞いていますので。
ただ、取り組みですけれども、計画はありますけれども、実施計画はどういうふうにやっていくおつもりかお聞か
せください。
○副議長(滝口隆一君) 増山企画部長。
○企画部長(増山 博君) 建設計画の実行に当たりどうするのかということでございますが、つくば市に
は総合計画がございまして、それに基づきまして基本構想、それから基本計画、さらに細かくいきますのが、3カ
年の実施計画というのがございまして、市の行政はその3カ年の実施計画、これは財政化計画まで含めた細かい事
業で行っているところでございます。これは総合計画そのものが自治法に基づいて定められておりますけれども、
この新市建設計画を実施するに当たりましては、当然、市の3カ年の実施計画の中に盛り込んで、毎年毎年ローリ
ングを行っているところでございますが、その中に含みまして実施するということになります。
○副議長(滝口隆一君) 野口 修君。
○19番(野口 修君) どうもありがとうございました。そうしましたらば、担当はどちらになるのでし
ょうか。
○副議長(滝口隆一君) 増山企画部長。
○企画部長(増山 博君) 企画部の企画調整課が担当します。
○副議長(滝口隆一君) 野口 修君。
○19番(野口 修君) わかりました。企画調整課が担当するということですけれども、今回、合併に関
しまして新市建設計画というのをつくられたわけです。これはよく見ますと、つくば市と茎崎町の基本計画をくっ
つけたような感じかなと思いますけれども、ここに特例債というものがつきますよね、これはつくば市と茎崎町の
基本計画には入っていないものではないかなと思います。そうですよね。最初から合併決まって基本計画つくらな
いですから、新市計画になって特例債というものつくったわけですよね。そうしますと、その特例債ということを
かんがみ新市計画というものはつくられていると思うのですけれどもいかがですか。
○副議長(滝口隆一君) 増山企画部長。
○企画部長(増山 博君) 特例債を最初からにらんでの建設計画ではなくて、つくば市と茎崎町が、行政
を新しい市として行っていく場合に、どういったものが取り上げられるかということで策定はしております。その
策定に当たって、町と市の総合計画を取り入れてつくってきたということでございますよね。
 その中で、では特例債はどういったものが該当になるかというふうなのがございます。市の事業全部が特例債と
いうことではございませんで、合併に関する新しい市の一体化に絡んだものが特例債ということで充当されてきま
す。新市建設計画の財政計画を策定するときに、どういったものが該当するかということで、一応18事業を選んで
ございます。でも、これは10年間の中でこういった事業を進めていくかどうか、さらに取捨選択して、社会状況の
変化にあわせまして取り組んでいくということでございます。
○副議長(滝口隆一君) 野口 修君。
○19番(野口 修君) わかりました。ちょっと言葉が足りなかったかもしれませんけれども、新市計画
というのは合併するためにそういうふうな形でつくったと思うのですけれども、特例債というのは、この不況下の
中で、地方自治体にとっては特別なものではないかなと私は思います。そして、これを先ほど部長が、最大限に利
用したいとおっしゃっていました。そうすると、最大限に利用した計画を今後やっていかなければならないという
ことになりますよね。そのためのプロジェクトチームとか、そのための企画室とかそういうことは考えなくてもい
いのかどうかお聞かせください。
○副議長(滝口隆一君) 増山企画部長。
○企画部長(増山 博君) 新しい市になって取り組んでいく事業でございますので、当然、財務部の方が
中心になって、その財源の手当てをどうするかということを考えていく中で特例債が入ってくるかと思います。で
すから、特別に合併に伴ってプロジェクトを組むというのではなくて、財務の中で検討していくということでござ
います。
○副議長(滝口隆一君) 野口 修君。
○19番(野口 修君) わかりました。私は、先ほど言いましたように、この不況の中で特例債というの
を有効に使うのには、それなりの役所の身構えが必要ではないかなと思っているのです。その辺よくお考えになっ
てやっていただきたいなと思っております。
 つまり、今、非常に状況が低調化しています。経済的にもどうしていくかということを多くの地方自治体、国を
初め悩んでいます。ところが、つくば市は合併ということもありまして、特例債というものもついたり、あるいは
沿線開発というものも今後やっていかなければならないという状況の中にあります。ですからダイナミックに動い
ていかなければならないと私は思うのです。それは経済投資をいっぱいしろということを言っているのではなく
て、ダイナミックな行動が必要なのではないかなと思っております。その辺考えていただいて、特例債をうまく
使っていただきたいなと思っております。
 ただ、今回、新市計画につきましては、私は合併そのものの話のもっていき方とかそういうのが少し問題があっ
たかなと思いますけれども、事務方の熱心な働きが見えたと思います。その辺はつけ加えておきます。ですからそ
の辺をよく使って、つくば市に生かしてほしいなと思っております。これ何かありましたら。
○副議長(滝口隆一君) 増山企画部長。
○企画部長(増山 博君) 合併というものはなかなか実現するのは難しいという状況でございまして、こ
ういった国県の支援策いつも受けられるというのはございません。もちろん千載一遇のチャンスでございますの
で、人口規模にあわせて217億からのお金が借りられて、さらに、元利償還金が70%交付税で算入されるというふ
うなこともございますので、最大限活用するということで今後も努力していきたいと思います。
○副議長(滝口隆一君) 野口 修君。
○19番(野口 修君) ではよろしくお願い申し上げます。
 それから新エネルギー導入ビジョンについてお伺いします。
 新エネルギービジョンに関しましては、何人かの議員さんから質問が出ています。風力発電もそうだと思うので
すけれども、今回、新エネルギー策定ビジョンというのが大体形になったと思うのですけれども、その辺はいかが
ですか。
○副議長(滝口隆一君) 山中市民環境部長。
○市民環境部長(山中 章君) 間もなく策定できるかと思います。
○副議長(滝口隆一君) 野口 修君。
○19番(野口 修君) 策定しましたらば、議員にぜひ資料をお願いします。といいますのは、議員にま
ず資料等を見せて説明をするというのは、議会制民主主義の最初だと思いますので。民主主義の中で最初にやらな
ければならない、市民をないがしろにしろということではなくて、そういうこともしっかりやってほしなと思って
おります。
 それを私の方からつけ加えるのは、風力発電に関しましては、風力調査がもう済んで資料もできていると思うの
ですけれども、その辺がちゃんとあれば、質問する人も質問しやすいと思うのです。そういうものができているの
に、どうして執行部は議会に開放しないのかなと。そればかりではないのですけれども、そういうことが非常に疑
問に思いますので、その辺はいかがですか。
○副議長(滝口隆一君) 山中市民環境部長。
○市民環境部長(山中 章君) 実は私たちも、議会中に全員協議会等を開ける、その中で提示できればと
思ったのですが、原稿等の校正などしていて間に合わないということで、まだでき上がっていないのです。
○副議長(滝口隆一君) 野口 修君。
○19番(野口 修君) それは新エネルギービジョンの話ですよね。風力調査は既にできていますよね、
昨年度の予算ですから。つまり、風力発電の質問とかありましたよね議員さん、そういうのを資料ができているの
に、予算を使ってそういうことをしているのに配付しない、あるいは議員に説明しない、そういうふうな執行部の
進め方というのが私は疑問に感じるのです。どうですか。
○副議長(滝口隆一君) 山中市民環境部長。
○市民環境部長(山中 章君) 確かに、昨年10月をもって調査が終わったわけでございまして、その後の
調整ということででき上がりました。当然、それについての分は確かに議員のお考えどおり、まず議会の方にそう
いう形で提示すべきであったと思うのですが、この風況調査につきましては、NEDOの方からの100%助成とい
うことから、そういう部分でつい安易な考えもあったかもしれません。ただ、過去何回かの一般質問の中でも、中
途中途の風況の状況についてはご報告というよりも、質問の中で答弁させていただきました。そういう観点でつ
い、考えが甘かったと反省しております。
○副議長(滝口隆一君) 野口 修君。
○19番(野口 修君) 私いつも不思議に思うのです。税金で使っている調査、それは報告書ができて、
それで議会議決しているので、それを議員さんたちに配っているのは当たり前のことであって、それがなされない
ということ自体が不思議だなと。ですから、この辺を十分気をつけて今後よろしくお願い申し上げます。
 そうしましたら、具体的に入っていきたいと思います。この新エネルギービジョンの中に私は中間報告的なもの
を持っているのですけれども、かなり担当課としては突っ込んでやっていらっしゃるなと、私は敬意を表するとこ
ろが多くあります。目的を設定して省エネに当たって、CO2 の削減に当たっていましたり、あるいは具体的に
公共的な建物には率先して新エネルギーを取り入れていくのだという方向で書かれています。それから、つくばエ
クスプレス沿線開発におきましても、新エネルギー導入を目指していくということがうたわれています。その辺は
いかがですか。
○副議長(滝口隆一君) 山中市民環境部長。
○市民環境部長(山中 章君) そのとおりでございます。
○副議長(滝口隆一君) 野口 修君。
○19番(野口 修君) その辺を私は押さえておきたいと思うのです。それで、今後スケジュール的には
、策定してどういうふうな形で実施計画みたいなものにもっていくのか。
○副議長(滝口隆一君) 山中市民環境部長。
○市民環境部長(山中 章君) それぞれのエネルギー部門ごとに、その中で今後進められるスケジュール
というのを、その調査結果書の中で記載してございます。
○副議長(滝口隆一君) 野口 修君。
○19番(野口 修君) そこまで私、資料は持っていないのですけれども。ただ心配なのは、このエネル
ギー策定書はつくばエクスプレス開発にも向けていくということですけれども、果たして具体的に間に合うのかど
うか、あるいは市として新エネルギービジョンを策定したけれども、つくばエクスプレスに関しては新エネルギー
導入をできなかったとか、そういうことはないようにしてほしいと思っているのですけれども、いかがですか。具
体的にやっていくつもりでしょうか。
○副議長(滝口隆一君) 山中市民環境部長。
○市民環境部長(山中 章君) そちらの部分については、ちょっと具体的な数字、今あいにく資料手元に
寄せていませんので、存じおりの分でお答えしたいと思うのですが、例えば太陽熱エネルギー、それから太陽光発
電、そういうものについてはぜひエネルギーを導入してほしいということから、例えば新エネルギータウン構想的
なものを想定して今後進めてみたいと思っております。
○副議長(滝口隆一君) 野口 修君。
○19番(野口 修君) 今、新エネルギータウンということが出ましたので、ぜひともそちらの方を積極
的に進めていってほしいと思います。それでは、資料ができましたらば議員さん等にお配りしていただいて、しっ
かり取り組んでいってほしいと思います。
 その辺、市長から新エネルギービジョンに対して意見をいただきたいと思うのですけれども。先日、エゴからエ
コへというふうなことを市長お話なさったと思うのですけれども、そして今、新エネルギータウンで申しましたエ
コタウンというふうなことで解釈できると思うのですけれども、その辺の取り組みを担当課ではしていきたいとい
うふうなことをしていますけれども、沿線開発に向けてどういう意見をお持ちかどうかお話ください。
○副議長(滝口隆一君) 藤澤市長。
○市長(藤澤順一君) オランダのアメリソホードですか、よく日産自動車の広告や何かに、トヨタですか
、使われておりますけれども、あそこまではいかないにしても、やはり新しい都市のあり方、住宅のあり方という
ものを示すことができるような、そういう街区があってもよろしいのではないかというふうに私は考えておりま
す。
 先ほど、新エネルギーの導入ビジョンについて3点ほど部長から説明があったと思いますけれども、それらにつ
いて具体的に市としてどうこれに取り組んでいくのか、例えば新エネルギーを導入するといったところで、太陽光
発電等取り入れた場合には150万とか250万の負担になるよというようなことではなかなか導入できない。した
がって、そうした財源的な支援策もとれるのかとれないのかとか、そういうところまで踏み込んでいく必要がある
のではなかろうかと。あるいは環境問題に配慮したことが、地下に家をつくる、建物をつくる、それから土地を取
得する、そういうことを全体をひっくるめてコストダウンが図れるような手法があるのかないのかとか、そういう
ところまで踏み込んでいく必要があるのではなかろうかなと、そんな思いをいたしております。
○副議長(滝口隆一君) 野口 修君。
○19番(野口 修君) どうもありがとうございます。新エネルギービジョンを導入するとなると、財政
のことが常に言われてきているのですけれども、助成制度とかかなり今大きく出ていますので、その辺を活用しな
がら、しっかりと事務方と一緒に立ち上げていってほしいなと思います。
 それから、先ほど申しました合併特例債等も充当できるのではないのかなと思いますけれども、いかがですか。
○副議長(滝口隆一君) 増山企画部長。
○企画部長(増山 博君) 解釈があろうかと思うのですが、先ほど申し上げましたように、合併した新し
い市の市民の一体化のためということでございます。当然、そういった環境都市とつくば市は掲げているわけでご
ざいますので、エネルギー対策に伴う諸事業についても該当できる解釈と市は思うのですが、国・県の方にも強く
働きかけまして取り入れていければというふうに考えております。
○副議長(滝口隆一君) 野口 修君。
○19番(野口 修君) 私のちょっと勘違いかもしれませんけれども、合併まちづくり計画、これの27ペ
ージに、主要事業の概要、ここにつくばエクスプレス関連事業というのがあります。これ見ますと、つくばの基本
計画にあるようなものがほとんど入っておりまして、ここに書かれているものは充当していいのではないのです
か。
○副議長(滝口隆一君) 増山企画部長。
○企画部長(増山 博君) この計画策定に当たりましては、県の方の協議をして策定したものでございま
すので、おおむね該当になるかと思うのですけれども、個々の事業を立ち上げる段階で、さらに細かい精査がある
ということはあります。
○副議長(滝口隆一君) 野口 修君。
○19番(野口 修君) それでは、充当できるのではないですか、そうですよね、私が担当課から聞きま
したところ、ここに書いてあるまちづくり計画の事業はほとんど充当できるということを聞いております。ですか
ら、財政の心配等をせず、つくば市が環境優先都市を目指すのであれば、やっていくべきではないかなと思ってお
ります。
 さてそれでは、つくばエクスプレスについてですけれども、土地活用具現化方策検討調査、これは私6月にも質
問して聞いているのですけれども、住民と地権者の意見の中にはどのようなものがあるか、もし緑地を中心に考え
ていくというふうなこととまた別に何かありましたらば。
○副議長(滝口隆一君) 丸山新線推進室長。
○新線推進室長(丸山英明君) 住民と地権者の意見とおっしゃいますとちょっと理解できなかった。
○19番(野口 修君) 地権者です。
○新線推進室長(丸山英明君) 具体的にまだ地権者の方々と接触は図っておりません。これは先ほどもご
説明いたしましたとおり、各区画整理事業の任意の申し出街区の締め切りのための再申し出、そういったものを各
事業者とも14年度の上半期に設定しているようです。それにあわせまして私どもも役割分担のもと、地元説明を進
めていきたい。それ以前に市の方が進めてしまいますと、そういった区画整理事業の動きを混乱させるということ
も、そういった危惧もなくはないものですから、今、両事業者との間では、その辺は共同の説明会の中でやってい
きましょうということで合意形成されております。その時期は、具体的にはもう少し両事業者と詰めたいというふ
うに思っています。
○副議長(滝口隆一君) 野口 修君。
○19番(野口 修君) わかりました。そうしましたらば地権者への説明というのはまだあとになるとい
うことですね。
 私は、この間、常磐新線の特別委員会でも視察に行ったのですけれども、区画整理事業って何だろうなというよ
うに改めて考えていました。そして今のこの低迷する状況とか、あるいは政治の課題とか、そういうことを一緒に
考えてみましたらば、これは住民参加の事業じゃないのかなというふうに感じました。市民参加、市民参加と言わ
れるまちづくりというふうに言いますけれども、もしかしたら沿線開発というのは、住民参加の大きな実験ではな
いかなと思いました。つまり、沿線開発は区画整理事業になっています。そこをどんな町にするかということは、
住民参加でやっていくべきではないかなというふうに思いました。
 それで、住民がこのような町にしようと思うのは、住民というのは市民意識になったときではないかなというふ
うに思ったのです。つまり、市長がきのうエゴからエコへと言われたように、住民としてのエゴ意識でもってまち
づくりをしていくことは非常に難しいのではないかなと。つまり住民であるけれども、市民意識でまちづくりをし
ていくということになれば、また、つくば市にどんな町を残していくか、あるいはどんな町を自分たちでつくりた
いかと、そういうふうな総意が形になっていくのではないかなというふうに思っていました。
 荒れ果てた区画整理事業を見ながら、住民、そこの地権者の不在というのが非常に気になりまして、沿線開発を
考えた場合に、やはり住民が主役になって、それで公団や県、そして市が一緒になってまちづくりをしない限りは
難しいのではないかなというふうに思いました。その辺がありまして、今は土地活用具現化方策に関して地権者と
はどのような話を行ったのかなということを聞いた次第です。つまり、住民が最初であれば、まず住民と話が先に
なってくるのではないかなというふうに、住民というか地権者というか、地権者と話をして、それが先になってい
くのかなというふうに考えたわけです。その辺、感想を述べておきます。
 それから、田園居住区整備事業調査ということですけれども、これについては大体わかりました。それから新線
まちづくりシンポジウム、これは既に行われてかなりの参加者があったということが今述べられましたけれども。
それから、エクスプレスを親子で現地見学ということも大変参加者が多かったということを今聞きました。これに
見受けられるように、市民は大きな関心を持っていることは確かだと思います。
 先日、市民環境会議のエネルギー部門でシンポジウムがありまして、室長に来ていただいて講演をしていただい
たのですけれども、恐らく30人とか40人とか来たら成功だなという話を担当課も言っていました。ところがふたを
あけてみたら75人、内輪を入れて85人ぐらいの人がやってきました。仕掛け次第では、住民が大きな関心を寄せて
いるということははっきりしています。ですから沿線開発に関しまして、今からでも遅くないと思うので、どんな
まちづくりをしていくか、どんな町にしていくかということを、より多くの住民の声を形にしていくような方向で
進んでほしいなということを訴えておきます。
 それから、まちづくりアドバイザーですけれども、これは懇話会の人たちがアドバイザーになったということを
今聞きまして、そうなのかということで今気がつきました。そうしますと、アドバイザーという人たちはどなたに
アドバイスするのですか。
○副議長(滝口隆一君) 丸山新線推進室長。
○新線推進室長(丸山英明君) 特定の名前をお話するのはいかがなものかと思ったものでああいうご説明
したのですが、懇話会の会長をされておりました稲本先生お一人にお願いしております。内容につきましては、先
ほど申しました早期熟成の観点から、あの方は国の都市政策審議会ですとか、都市計画中央委員会の審議会の委員
などなされている非常に見識の高い方ですので、そういった方に適宜、必要な時期にご相談させていただいている
というところでございます。
○副議長(滝口隆一君) 野口 修君。
○19番(野口 修君) そうしましたら、市の方が相談に乗っているということですか。
○副議長(滝口隆一君) 丸山新線推進室長。
○新線推進室長(丸山英明君) 私どもがご相談に伺って、適切なアドバイスをいただくということです。
○副議長(滝口隆一君) 野口 修君。
○19番(野口 修君) わかりました。私はまちづくりアドバイザーというから、担当課がお聞きして、
それにアドバイスしていただくのではなくて、地権者とかあるいは住民とか一般の市民とか、そういう人たちに何
かまちづくりについてのアドバイスとかもするのかなというふうに勘違いしていましたので今お聞きしたのですけ
れども。地権者へのこういうふうなまちづくりのアドバイスというのはどういうふうにお考えですか。
○副議長(滝口隆一君) 丸山新線推進室長。
○新線推進室長(丸山英明君) 今現在、地権者対応という形では、各まちづくり協議会というのがござい
ます。多少たすきがかっているところもございますけれども、おおむね沿線開発地区に準じたような形で四つのま
ちづくり協議会がございまして、そちらの方の役員さん方とは定期的に会合を開いておりまして、その中で、まち
づくりを進めていく上でのいろいろな課題についてこちらがご説明させていただき、意見交換をするという場がご
ざいます。
 それから、一般市民のご意見をもっと広く伺うべきだというご指摘先ほどいただきましたけれども、それにつき
ましても、市長の方からご指示いただきまして、市のインターネットのホームページの中に、沿線開発のまちづく
りに対する皆さんのご意見をいただきたいというようなところを今起こして、新年度から稼働する予定でございま
す。
 今までも、例えば駅デザインですとか、駅の周りにどういった公益施設があったらいいかとか、そういった断片
的にインターネットでご意見を伺うというようなことはしてきたのですけれども、今度改めて、おおむね骨格がで
きてきましたし、先ほどおっしゃられましたように、駅、電車つくばエクスプレスの工事も着々と進んでいるとい
う中で皆さんの意識も高まってこられただろうと、そういう中で改めて、どのような町にしていきたいかというと
ころをアイデアいただきたいというホームページを開くと考えております。
○副議長(滝口隆一君) 野口 修君。
○19番(野口 修君) どうもありがとうございました。実は、まちづくり協議会があって動いていると
いうことは十分知ってはいたのですけれども、ただ、いかんせんまちづくりへのビジョンというものが一般に見え
てこない、議員さんにも見えてこないのであるから、一般市民の人にはほとんど見えづらいかなというふうに感じ
ます。
 そして、沿線開発というのはもっと住民を挙げて、市民を挙げてまちづくりをどうしていくのかということを率
先してやるべきではないのかなというふうに私は思います。これは合併のまちづくり計画に、世界に向かって発信
するまちと書いてありますけれども、そういうふうな歯が浮くような言葉が、私は、もしかしたら、形になるので
はないかなと思っているのです、もしかしたら、つくばであれば。
 それはしかし、今までの政治の手法的な、あるいは官僚がやってきた手法、県や公団だけで進めていくような手
法では非常に難しいのではないかなと。なぜかというと、それは今の我が国の経済や政治というものが、そういう
ふうな形で一度崩壊しているというふうに認識してもいいのではないかなと。ですから、市民参加というのはどう
いうことかというと、市民の意見を聞いてまたそれを組みかえていこうというふうなことだと思うのです。ですか
ら、そういうふうな壮大な実験をつくば市はやっていくべきではないかなと。それは公団に対してとか県に対して
とかではなくて、今後のまちづくりの基本はそういうふうな住民参加のスタイルでもっていくということが一番早
道ではないかというふうに私は思います。その辺いかがでしょうか。
○副議長(滝口隆一君) 丸山新線推進室長。
○新線推進室長(丸山英明君) 私どもも、おっしゃるとおり、まずはPRが必要ということで、先ほども
今年度のまちづくりシンポジウムのお話はさせていただきましたけれども、それ以外にも、例えば各お集まりのと
ころで、沿線開発の話が聞きたいということであれば私どもの方、休日でも正直、夜でも出前でご説明に上がって
おります。先ほどご紹介いただいた市民環境会議もそういった一環でさせていただいた次第ですけれども。個人で
というわけにはまいりませんけれども、ある団体のお集まりの方からお声をかけていただければ、そういったこと
もしている。
 もちろん「広報つくばエクスプレス」なども出しておりますし、まず、そういったPRが大事だろうと。その中
で私ども、きのうご紹介させていただきましたけれども、このつくばのニューコンセプトシティというような中で
レッチワースの縮航空写真もかいておりますが、その中にも言葉ではいろいろなことが書いてあるのですけれど
も、これをなかなか全部読み通していただける方というのもそう多くはなかろうということで、では、写真1枚
で、言っていることのイメージをどうあらわすかということで載せたつもりです。
 ですから私どもは、今までいろいろな言葉で示したような中で、レッチワースの写真のように少しでも近づきた
い。もちろんこれのとおりにできるわけはないというふうに思っていますけれども、イメージとして少なくともこ
ういったものに近づいていきたい。さっきご紹介しました田園居住区の調査なども、この中の大事な地主さんの換
地について、こういった開発といいますか、土地利用のありようを、よしといただける方を少しでもこれからふや
していきたい、そういうご説明に入っていきたいというようなところを、今一生懸命考えているところでございま
す。
○副議長(滝口隆一君) 野口 修君。
○19番(野口 修君) 今おっしゃったのは、環境モデル街区基本構想調査の中にも入っているわけです
ね。私は、レッチワースのシンポジウムにも行ったのですけれども、これも少しは知っていますけれども、これ
100年前の都市ですよね。100年前というと多分、ヨーロッパのバブルの崩壊のあとではないのかなと。スモッグ等
がひどくて、それでこういうふうな緑地を求めたのかなというふうに感じるのですけれども。
 ただ、私、前に室長と、9月議会にもこれと同じことを緑地のことを話したのですけれども、沿線開発、いろい
ろいろな箇所がありますね、つくば市。そうすると、みんなこのレッチワースのイメージで果たしてもつのかなと
いう感じはするのです。例えば萱丸地区はまた別なイメージで考えるべきではないかなというふうに思うし、多様
な形があっていいのではないかなというふうに思うのですけれども、その辺はいかがですか。
○副議長(滝口隆一君) 丸山新線推進室長。
○新線推進室長(丸山英明君) いろいろなご意見はあろうかとは思いますけれども、私ども今考えており
ますのは、つくばのまちづくりでは水、緑、里山保全というのを基調にしながら、各地区ごとにどういう個性を出
していけるかというあたりを、これは後でご質問あるのかもわかりませんが、環境先進モデル街区の方でやってい
きたい。何にしても、水、緑、里山保全と環境との共生そういったもの、それから先ほど来お話させていただいて
いる土地利用具現化調査などで、なるだけつくばらしいおおらかな土地利用。いかに緑を多くしても、最初の土地
利用が四、五十坪の宅地の切り刻みでは意味をなさないわけですので、やはりつくばらしいというか、他の沿線開
発にないものをどう出していくかというあたりをこの辺に置きたいというふうに考えて、いろいろな施策を今組み
合わせているところでございます。
○副議長(滝口隆一君) 野口 修君。
○19番(野口 修君) そうしましたら、大体わかりましたのですけれども、私は、人口が減るとか、あ
るいは経済的に停滞していくとかということもありますけれども、今後、都市間の競争になってきますよね。人口
は減っても、都市を移動する人口は多いと思うのです。
 どういうことかというと、魅力ある都市をつくればそこに移動してくるということです。よりダイナミックで、
より魅力あれば、そこに人は移動してくるというふうに私は思うのです。つまり、人口が減るからということでは
なくて、都市の魅力を打ち出せば移動してくるというふうに思います。そこだと緑地と里山保存、人が移動するか
ということになると非常に難しいなというふうに思います。それは一地域であれば、1万人規模であれば可能では
ないかなと思います。ただ、また2万人、また地域の違う3万人というのは、また違う都市を構想すべきではない
かなというように思うのです。
 都市の魅力というのは多様であるということです。都市化ということは、いろいろな人が住んでいるということ
なので。こういうふうにしっかりと形にしてしまうと、それを好きな人しか集まってこないと思うのです。ですか
ら沿線開発に当たっては、5カ所ありますか、多様な形でいいのではないかなというふうに私は思います。それを
ダイナミックにやっていってもいいのではないかなと私は考えています。その辺いかがでしょうか。
○副議長(滝口隆一君) 丸山新線推進室長。
○新線推進室長(丸山英明君) 前回お話させていただいたときだと思いますけれども、少なくとも葛城地
区は、つくばの新産業創造の受け皿というような意味合いで、駅前からむしろ商業業務系ですね、そういったもの
の広範な土地利用を想定しております。他の2駅、島名駅と萱丸駅については、平穏な住宅地をむしろ目指すべき
だろう。その二つの中では、やはり水、緑、里山保全を基調に、先ほど申しましたような色合いをどう出していく
か。
 それだけで人間が集まるかということですけれども、物の資料などによりますと、人間は2010年ごろに確かに
ピークを迎えるけれども、世帯数は2030数年ぐらいまでふえ続けると。どういった形でふえるかというと、おっ
しゃるとおり、よりよいもの、よりよい住居を目指して移動していくということもかなり多い。要するに、より世
帯数が割れていきながら移動していくということです。
 では、どういう形で移動するかといえば、私は、これからはより緑、環境を求めて、なおかつ今の方々というの
は非常に都市生活にもなれている方は便利で、この2点が満足されていなければいけない。本当に緑が欲しければ
もっともっと遠くへ行けばいいのですけれども、それでは逆に便利な都市系生活というのが満たされない。つくば
では、私はその両方があり得ると思いますし、さらに、IT環境なども含めてそういった整備も県の方が正面から
取り組んでいただけていますので、これから求められるものが、とりあえずワンパッケージはそろえ得るまちづく
りができる。あとは、どう組み合わせてうまい形に見せていくのかということと、あとはPR、その辺が大事だろ
うというふうに思っているところです。先ほどのお尋ねでは、私の考え方はそういうことです。
○副議長(滝口隆一君) 野口 修君。
○19番(野口 修君) わかりました。私はレッチワースというのは一つはできたと思うのです。つくば
市の沿線開発一つはできた。どうも一つなんではないかなと私は思うのです。もうあと幾つもあってもいいのでは
ないかなというのが、私の発言の内容です。
 この間、レッチワースのシンポジウムのときに、最後に不思議な発言があったのですけれども、それは非常に魅
力的でした。つまり土地に執着していることのない都市ということを発言した人がいるのです。ちゃんと映像で見
せてくれたのですけれども、会場で笑いが出ていましたけれども、車で移動してそして都市を構築していくという
ふうな話でした。非常に何か不思議だなと私は思っていて、しかし、それが非常にシンポジウムの中で一番心を打
たれました。
 びっくりしたのはつい四、五日前、テレビで実際にそれやっていたのです。アメリカでもう既に何万人がそれを
やっている。つまり、キャンピングカーで移動している何万人という家族、それがインターネットでつながってい
て、ある何月何日に都市をつくる。そして、そこで自分たちの保健の話やあるいはまちづくりの話をしてまた別れ
ていく、そういうことを実際にやっていた。ですから、その大学の先生、筑波大の先生でしたけれども、実際のこ
とを言ったのだなとはたと気がつきまして、また一つ感動したのですけれども。ですから都市というのは、移動し
ていく人々というのを考えておかないと、定着定着ということを考えると間違うのではないかなというふうに私は
感じました。それだけ言っておきます。
 それから次は、福祉バスですけれども、資料ありがとうございました。これはぜひとも皆さんに見てほしかった
のは、すごくいいデザインができたからです。こういうものを、今月末にこのバスが色を塗られるわけですよね、
それで4月から走り出すということになります。ですから、その前には議員さんたちに見せないと、そういうこと
ですよ。議員さんたちに見せて、こういうのができましたよと、そういうことを言うのが筋だと私は思うのです。
 それで、今回このデザインがどうしてこういうふうによくできたかというと、私は公募制にあると思うのです。
担当課が全部やったわけではない。ほとんど公募して、デザインを選んで、そして専門家が公募したデザインを見
てつくった。そういうふうにやってきたからいいものができた。
 つまり、私は何を言いたいかというと、今後の政策はそれでいいのではないかと思います。ISOができない、
なぜできないのか、それは行政が大変で担当課が手いっぱいだと、ではそれを市民に開いていこう、ISOをつく
ば市でつくるのに市民参加でISOをつくりましょう、そうやって行政はやっていけばいいのです。それが、私が
言っている市民参加だと思います。いわゆるNPOの団体を育てるというのは、そういうことだと思うのです。私
は、行政の能力がないとかあるとかと言っていることではないのです。時代はそういうふうになっている、なっ
ちゃっている。もう官僚だけでやっている、あるいは特定の政治家だけでやっているようなまちづくりは21世紀に
合わないのです。市民に開いて、政治も、行政も一緒にやっていけばいいのです。ですから、私はそういった意味
では、これは成功したのではないか。
 去年の6月の私の福祉バスへの質問は、とてもこういういいものができるとは思いませんでした。しかし、行政
が開いていったおかげでいいものができた。私は、難点を言えば有料でやってほしかったのです。ワンコイン100
円、ところが今回無料でやる。それについてどうして無料なのですかと聞いたらば、乗り合いバスの免許が必要
で、それがないと有料にならないということを聞きました。それはテスト期間が1年半もあったわけです。1年半
前にそれがわかっていれば何とかクリアできたと思うのです。その辺の行政の政策の詰めというのが、ちょっと甘
いなというふうに思いました。その辺、今後市長どうなさいますか、このずっと無料でいくのか。
○副議長(滝口隆一君) 藤澤市長。
○市長(藤澤順一君) 昨日だかも答弁申し上げたと思いますけれども、のりのりバスは、動き出したらこ
れで終わりというものではないというふうなこと私申し上げたつもりでございます。したがって市の職員を年に一
遍といったのだか月に一遍といったのだか私も忘れましたけれども、とにかく市の職員もこれに乗って通勤してみ
なさいというようなことを申し上げております。そういうところから自分で乗って体験してみて初めて改善点とい
うものが見出すことが可能ではなかろうかなと思います。
 ワンコインについても、相当激論を交わしました。今回はやむを得ず、今までと同じ方法でいこうという結論に
達したわけでございます。したがいまして、いずれまた変える時期がくるだろうとは思いますけれども、そういう
ときに備えて、最初からそうしたことを視野に入れながら、勉強を重ねていかなければいけないのかなと思ってい
ます。
 また同時に、TDM・交通需要マネジメント実証実験、これを関東鉄道、路線バス走らせています。それから市
ものりのりバス走らせていますから、それと国土交通省と一緒になって、つくばエクスプレスの開通を目指して、
当然交通渋滞も出てくるわけでしょうから、そういうことを視野に入れながら、新しいつくばの、のりのりバスの
システムづくり、あるいは公共バスのシステムづくりをしていきたいというふうに思っております。同時に、環境
負荷の軽減を図るためにどうすればいいのか、どういう乗り物を導入していったらいいのかというようなことも含
めて今後検討していきたいというふうに思っています。
 それから、すばらしいお褒めをいただきましたけれども、私は一つ不満がございます。それは市会議員の選挙は
いつだなんて日にちをどこに書くのかなと思って見ていたわけですけれども、やはり市の施策をこのバスを通じて
PRするような方法も一つではなかろうか。大事なことは、例えば市会議員の選挙がいつなのかなんて、大変投票
率が低いわけですから、そういうことを啓蒙する、啓発していただくためのPRなども必要でしょうし、あるいは
その他の事業等のPR等も必要かなと。それはバスの中に書ければいいという議論になってくるかわかりませんで
すけれども、そういうこともひっくるめて常に改善しながら、市民にとって利用しやすいような乗り物にしていく
必要があるというようなことは、十分認識をしているつもりでございます。
○副議長(滝口隆一君) 野口 修君。
○19番(野口 修君) 多分、デザイナーが許さないと思います。つまり、これでいいのです。問題なの
は、先ほど乗ってみないとわからないという話があったのですけれども、私、最近ちょくちょく実は乗っているの
です。それで気がついたのはかなりあります。
 バスの運転が非常に荒っぽい。それと多様である。ラジオをつけている人もいれば、お客さんとべらべら話しな
がら運転をする人、それから時間の前に行ってしまう人、時間の前に行ってしまうなんてこれはないだろうと思っ
ていたのですけれども、センタービルから乗ってお聞きしましたらば、そのとき私を含めて4人乗ったのですけれ
ども、3人とも置いていかれたと。それは同じ日ではないのです。別な日です。お客さんが、市長さんもお乗りに
なったと言っていました。そのときは運転がすごく優しかったと言っていました。それを伝えてくださいと私言わ
れましたので、今伝えます。そういうこともありますから、私は担当課に言ったら、会社の方には言ってあるとい
う話を聞きました。ところが運転手さんにつながっていないのではないかと私は思うのです。これは1社でやって
いるわけではなくて、何社でもやっていて、個人でやっている人もいるような感じがするので、できましたらば、
この塗りかえのときに何日かありますね。そのときに運転手さんと当局でミーティングしたらどうでしょうか、そ
れを提案しますけれどもどうですか。
○副議長(滝口隆一君) 武井保健福祉部長。
○保健福祉部長(武井誠治君) ただいま議員の方から、27日から31日の5日間ですか、停留所の設置とい
うことでバスの方運休しますので、ただいま議員申されましたように、その運転手さんと話し合いすることにより
まして、今まで会社との話し合いをして、会社の方にはいろいろ行政の方からも市民の声を伝えていたわけです
が、今の話を聞きますと、会社から運転手さんの方に伝わっていないのかなというようなことを踏まえまして、今
月末に運転手さんとの話し合いの場を設けております。そういうことで、運転手さんはお客さんの生の声も聞いて
いることでありましょうし、行政の意見というのもその場でお互いに話し合いを行いまして、お客に喜ばれるより
よいバスにしていきたいというように考えています。
○副議長(滝口隆一君) 野口 修君。
○19番(野口 修君) よろしくお願いします。運転手さんに私もちょこっと話かけたりなんかしたので
すけれども、非常に運転手さんも苦情があるらしいので、運転手さんの話も聞いてあげて、そして調整してくださ
い。
 それで環境対策につきましては、今回、いろいろな理由で環境対策にあったバスとかが買えなかったという話で
すけれども、3年契約だと思うのですけれども、3年後ぐらいに見直すということを市長がおっしゃったと思うの
ですけれども、そういうふうな形で、3年後は見直していけるような形にしてほしいなということをつけ加えてお
きます。
 それから、観光対策ですけれども、筑波山の梅とかの話も出ていました。そういうこともバスを通じてできるの
ではないかなというふうに感じていますので、その辺もう少し当局で詰めてお願いしたいと思います。
 それから交通体系ですけれども、今回11コースになりまして、大変前よりよくなったと思います。ぜひとも既存
の交通体系とどういうふうにリンクするかをもう少し考えていただけないかなということを、つけ加えておきま
す。
 それから、のりのりバスという名称も非常にいいと思います。ですから、のりのり自転車とどういうふうな連携
をするかということも考えてもいいのではないかなと思いますけれども、その辺も考慮していただければと思いま
す。のりのりバスで行って、のりのり自転車に乗って観光をしていくというふうなこともできると思いますので、
よろしくお願い申し上げます。以上で終わります。
 それから、市民活動センターについてですけれども、これは12月にやるはずの質問が3月になっちゃいましたけ
れども、市民活動センターに対しては、活動に対して市民との打ち合わせが何度かあったと思うのですけれども、
その辺どういうふうな意見が出ているかお聞かせください。
○副議長(滝口隆一君) 山中市民環境部長。
○市民環境部長(山中 章君) 活動センターについては、市民懇談会を数多く重ねてまいりましたけれど
も、その中で一番多く出てきたのは、もっと情報を知りたいという情報提供を強く要望しておりました。なお、活
動センターの懇談会の中でいろいろな意見が出た部分については、これはその中で出たのですけれども、例えば掲
示板を設置してくれとか、それから情報ボックスを、これはおもしろい名前だったのですが、ますますボードを取
りつけたらいかがだろうかということで、そういうものを現実に取りつけてございます。
 ちなみに、ますますボードというのは「できます」「やります」「あげます」などの「ますます」ということだ
そうです。自分のもてる力、パワーを、あるいは自分が欲しい力をそのボードに投函することによって、次の方に
また伝わっていくというような、この活動センターが皆さんとの情報センターになれるようにということも含めて
ということでございまして、最終的には、先ほどご答弁申し上げましたように、行政の手から外れた民間の運営で
やってもらいたいというような形を、果たしてどうあるべきだろうかということで、懇談会の中で、先月22日でし
たかには、かなり突っ込んだ話の中で、ではそろそろ準備会の中での代表者を決めようかなという話も出たのです
が、それも最終的には、また先にもっていきたいというようなことでございました。以上でございます。
○副議長(滝口隆一君) 野口 修君。
○19番(野口 修君) 市民を交えて運営方法をどうしていくかということを今やっていると思うのです
けれども、これについても私一つ疑問に思ったのは、市民活動センターをつくるに当たって、平成12年度に調査費
の予算が出ているわけです。それで報告書もできているわけです。企画課の方でつくったと思うのですけれども、
どうして議員さんたちに回さないのかなと思うのです。できていますよね。
○副議長(滝口隆一君) 藤澤市長。
○市長(藤澤順一君) 先ほどから資料のお話がございましたが、確かに私どもの手落ちは認めたいと思い
ます。しかし、こうした議場で議論を重ねる場合には、一つの疑問点に対して、各課にまたがって相当資料はある
はずでございますので、どうぞその資料は議員さん方がみずから、資料を持ってこいという要請をしていただきた
い。私も議員活動十七、八年ほど経験をしましたけれども、自分で資料を請求して、その資料を自分のものとして
いろいろ勉強しながら、それでその資料の中で問題点を見出して、その手法等について議論をし、政策を提言して
きたつもりでございます。したがいまして、あれどうしたこれどうしたではなくて、どうぞ情報公開制度等も活用
していただきながら、私どもは隠すものは何もございませんので、資料そのものは市民のものだというふうに私は
思っていますから、いつでも公表しますのでその点よろしくお願いを申し上げたい。議会の皆様方の前に先に示さ
なかったということについておわびを申し上げたいと思います。
○副議長(滝口隆一君) 野口 修君。
○19番(野口 修君) 市長のおっしゃることはよくわかります。ただ、それは今まではそういうふうに
やってきたスタイルです。その政治スタイルはもうだめだということです。構造改革とか市民参加というのはそう
いうスタイルはだめだ。情報公開というのは、それ逆です。そういう政治の手法というのがもうだめなのだ。それ
を改めるのにはどうしたらいいのだということから始まっているのであって、その辺は改めてほしい。
 つまり、市民活動センターについて予算が300万円以上ついてちゃんと報告書ができている。報告書に基づいて
市民と一緒に話すなら話はわかる、しかし、役所だけ報告書を持っていて、市民集めて、さあお話くださいという
のはこれは違う。それは、今後目指す市長がおっしゃっている民主主義の先進都市とは違います。それを改めてい
ただきたいということを私は言っているのです。
 それで真っ先に議員さんたちには、議員さんたちは調査権があるのだから調べてくれというのではなくて、議員
さんというのは1人ですから、役所というのは何千人でやっているわけです。ですから、市民の予算でつくったの
だということであれば、少なくとも市民の代表でこられている議員さんたちには、報告書ができたら配付する。こ
れは当たり前のことです。私はそう思うし、今後そういうふうにしてください。
 つまり、あらを探して、それを突いて、なんだというふうな政治はもう終わりなんです。そういう政治ではなく
て、議員さんも執行部も政策で立ち上げて、同じ資料で立ち上げて、それで市民も一緒に立ち上げて、どんな町に
していくのだというのが今後の政治です。そして、まちづくりです。そういうふうに改めてほしいんですよ。
 僕が非常に頭にきたのは、市民活動センターですよ、問題は。一番そういうことをしてはいけないところです。
それで言っていることは、これからNPOを育てるとか、市民の皆様と一緒にやっていくとかということを言って
いるわけです。これは全く違うのです。その辺を改めていただかないと、市民活動センターというものはいいもの
にならないと思います。その辺の考えを180度ひっくり返せば、市民活動センターとかというのはどんどん伸びま
す。
 それで、市民活動センターをどういうふうに運営していくかということは、市民がいっぱい来てやっていきま
す。ただ、来てくれないということをおっしゃったときもあると思うのですけれども、意見がないとか、インター
ネットに告知しても余り意見が集まらないとかという話がありますけれども、それは違うと思うのです。それはイ
ンターネットの出し方、そして意見の求め方、告知の仕方、それがだめなんです。そういうことです。
 掲示板とおっしゃいましたけれども、掲示板というのはネットの中の掲示板です。それも第1回目に言っていた
のです。私、第1回目出たのですけれども、結局、お話をしていて話が煮詰まらないので、このあとはネットの中
でちゃんと話題を提供できるような形にしていただけませんかということを市民の方から言われたのです。それで
役所の方では、何とか対応しますということを言われたのです。
 ところが、今ネットをあけても、意見募集ですよ。市民活動センターについての意見募集しますと。つまり、意
見を募集して、その意見がどこにいったか、その意見を考えて書いた人は多分わからないでしょう。それではイン
ターネットは何の役にも立たないのです。そういうことです。その辺を考えていただいてしっかりと政策を立ち上
げていってほしいと思います。
 つまり、ITというのはそんなに難しいことはない、中間管理職がいなくなるというようなことです。中間の業
務を省いて、直接、いろいろな上意下達なく話をして、それで政策的な立ち上げをできるという、そうすることに
おいていろいろなものが省けて情報化にいいシステムができるということなので、よく考慮してお願いします。こ
れで私の質問を終わります。

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