のりのりバスについて | 4月から本格運行が始まり、二ヶ月が過ぎたが、反応は。客数や寄せられた意見等は。 |
住民基本台帳の閲覧について | 市民窓口にて台帳を閲覧しダイレクトメール、電話等による執拗なセールスや勧誘が行なわれていると聞くが、実態と対応について |
オンブズマン制度について | 4月から実施されたオンブズマン制度の状況は |
会議公開条例について | 政策過程への市民参加に重要な条例として、隣市龍ケ崎市で7月から施行される。当市においても民主主義の模範となる自治体を目指すのであれば条例制定の準備をすべきではないか |
週休5日制、生涯学習、環境教育について | 週休5日制が本格的に開始されたが、各学校の取組と生涯学習について。又、環境教育の促進については。 |
環境白書 | 平成13年度版つくば市環境白書が作成されたが、担当課の意見は |
新エネルギー導入ビジョンについて | 地域新エネルギービジョン策定調査報告書ができたが、今後の具体的な取組についての考えは |
合併記念イベントについて | 合併記念イベントはどのようなことを考えているか |
新市庁舎建設について | 建設計画の、おおよそのスケジュールと現在の考え |
エクスプレスと沿線開発について | 「環境モデル街区基本構想調査」等環境政策について。 |
○19番(野口 修) 19番の野口から一般質問をいたします。 冷戦構造の崩壊を受けて、世界政治は21世紀の課題として、地球的な規模で環境政策を前面に押し出していま す。 南極大陸の氷の調査から、このまま産業を継続していけば、明らかに人類は危機的状況につながるということが 証明されてしまってから、大国のエゴや力で世界を切り盛りするのではなく、京都議定書の地球温暖化に対する取 り決めにも見えるように、大切な地球環境を維持することが、先進国の責任として政治経済の第一線になったと言 えます。 産業構造も、大量消費からリサイクル、再生可能な産業へとシフトしていっています。トヨタ自動車やソニー 等、一流企業は環境対策に社運をかけているように感じられます。 昨年は、国の方で、循環型社会形成推進基本法に基づく初めての循環型社会白書が出版されました。これからの 目指す社会のあり方は、エネルギーを有効に使う省エネルギー社会、環境負荷の少ない循環型社会の実現を目指す 方向で進むと思われます。 つくば市という一地方都市にあっても、その大切さは同意義であるし、つくば市総合計画の構成は、1環境都市 つくば、2福祉都市つくば、3自律都市つくばと環境問題を第一に掲げています。 私は、今後、沿線開発を迎えるつくば市にとって、この政策は間違ってはおらず、確実に環境政策を遂行し、環 境優先都市を目指すことができるかできないかに、今後のつくば市の明暗がかくされていると感じています。環境 優先都市をいかにして創造していくべきかは、市民参加を率先して企て、政策過程に市民を参加させ、多様なまち づくりの形成をしていく中でつくられていくべきだと思われます。つまり、市民参加の環境づくりと政策立案、提 案型の政治システムの確立かと思われます。 福祉都市、自律都市つくば、それは、地域の利権を代表するよりも、新たな公共とは何かを標榜する政治から生 まれるでしょう。いまだ私たちは、その途上にいます。迫り来る大きな課題に等身大でぶつかり、市民にとって公 共とは、つくば市にとって公共とは何かを真摯に考えなくてはならない瀬戸際に立たされています。 合併、沿線開発、市庁舎問題等を考える場合、つくば市にとって新たな公共とは、21世紀のビジョンとは何か と、理詰めでオープンに話し合えば解決策は出てくると確信します。政策を、なるべくオープンな場で形にしてい く。のりのりバスが市民に開いていったおかげで、現在いい形になっているように、見えるものとして提示してい くことが大切であると感じています。その中から、市民の信頼が生まれ、政治参加が容易になってくることを考え ながら、今回の質問を並べてみました。 まず、初めに、成果が著しいのりのりバスについて。 4月から本格運行が始まりまして2カ月が過ぎましたが、反応はすこぶるいいと伺っています。また、その辺の ことをお聞かせいただきまして、客数や寄せられた意見等もお知らせいただければと思います。 次に、住民の苦情が最大の住民基本台帳の閲覧について。 これは、市民窓口にて台帳を閲覧し、ダイレクトメール、電話等による執拗なセールスや勧誘が行われていると 聞きます。その実態と対応について伺います。 他の議員さんからも質問がありましたけれども、はっきりとした回答が得られていない状況なので、再度聞きま すけれども、つくば市消費生活センターの2001年の報告書では、相談件数が1,118件中、訪問販売や電話による相 談、苦情が379件で最も多かったと聞いています。 それから、オンブズマン制度について。 4月から実施されたオンブズマン制度の状況はいかがですか。これも、他の同僚議員さんから質問がありました けれども、ちょっと、あいまいな答弁がありましたので、その辺の状況はどうなっているか、再度お聞かせくださ い。 それから、会議公開条例について。 私は、これは、黒澤さんが部長のときに一度聞いているのですけれども、余り前向きな返事はなく、とても後ろ 向きな感じでした。私は、政策過程への市民参加に重要な条例として考えています。 ついせんだって、3月の龍ケ崎の議会で条例が通りまして、7月に施行される運びになっています。そのような こともありまして、再度、この条例についてどう考えているかをお聞きします。 それから、学校の新しい体制になりまして、週5日制も本格的に始まりましたけれども、どのような状況です か。それから、総合的な学習を含め生涯学習等は、各学校の取り組み等はどうなっているか、お聞かせください。 環境教育についても、お聞かせください。 これは、つくば市の環境基本計画に環境教育の推進というのがありまして、その辺でどうなっているか、お聞か せください。 環境問題として、環境白書、平成13年度版つくば市環境白書が作成され、各議員さんに配られていると思いま す。その環境白書について、市はどういう感想を持っているか、お聞かせください。 私は、この環境白書は、平成13年度版は、おやっと思いました。実は、平成13年度版は、私は期待していたので すけれども、どうして例年と同じような白書が出てきたのかは、ちょっとよくわからない状況があります。 それから、新エネルギー導入ビジョンについて。 地域新エネルギービジョン策定報告書、どうもありがとうございました。今後の具体的な取り組みについての考 えをお聞かせください。 それから、合併記念イベントについて、どういうことを考えているか、お聞かせいただければと思います。 そして、大きな問題として、新庁舎建設についてお聞かせください。これも、同僚議員さんからお話がありまし たけれども、設計の計画、おおよそのスケジュールと、そして庁舎建設に当たっての現在の考えなどがありました らお聞かせください。 最後に、エクスプレス沿線開発について。 環境モデル街区基本構想調査というのが行われていますけれども、大体見えてきたのではないかなと思いますけ れども、その辺についてお聞かせいただければと思います。 第1回目の質問を終わります。 ○議長(福田庄市君) 武井保健福祉部長。 〔保健福祉部長 武井誠治君登壇〕 ○保健福祉部長(武井誠治君) 今年4月から、装いも新たに運行を開始しましたのりのりバスにつきまし ては、前年と比較して、4月には2.4倍の1万7,739人、5月には2.6倍の2万1,184人と利用者がふえてきてお ります。 市民からの便りに、何回かバスを利用しましたが、運転手さんがとても気持ちよく対応してくれています。つく ば市に転入してきて10年が過ぎましたが、ますますこのつくばのまちが好きになってきます。のりのりバスが増発 されて、とても便利になりました。以前よりも、よく利用するようになり、重宝しています。また、きれいなデザ インのバスを市内でたくさん見るようになって、春の日差しの中、とてもバスとまちがきれいだなと感じています など、大変、好評を得ているところであります。 寄せられている要望としましては、停留所の設置要望が数件ありますので、次回の見直しの際には設置できるよ うに検討しているところでございます。また、小学校の通学時間帯には満席で乗車できなかった、バスが運行時刻 より早く行ってしまったなどの苦情も寄せられております。 今後とも、市民要望等を踏まえながら、市民に親しまれ、利用されるバスとして運行ができるよう取り組んでま いります。 ○議長(福田庄市君) 武石市民環境部長。 〔市民環境部長 武石和泰君登壇〕 ○市民環境部長(武石和泰君) 野口議員のご質問にお答えいたします。 最初に、住民基本台帳の閲覧につきましては、前日にもお答え申し上げておりますように、市民の方からいろい ろとご指摘をいただいているところでございます。 住民基本台帳は、何人にも、住民基本台帳のうち、氏名、生年月日、男女の別、住所においての閲覧申請ができ ることになっております。申請者自身が利用するものであって、それが不当な目的でなければ、市は閲覧を拒むこ とができないのが現状であります。上位の法律で規定されている限り、市独自で制限を加えることは、なかなか困 難な状況にあるわけでございます。しかし、時代の趨勢とともに、個人情報に関するプライバシー保護の要請が強 まっていることから、今後とも、機会あるごとにこの問題を提起し、改善に向け関係機関に働きかけてまいりたい と考えております。 また、市オンブズマンからの提言もいただいておりますので、当面、市といたしましては、手数料を引き上げる ことによって閲覧を抑制する方向で、現在、他市町村の手数料を参考にしながら、改定に向け検討しているところ でございます。 次に、環境白書につきましてでございますが、つくば市の環境対策の一環として、平成4年度より作成、配付し ているところです。 内容といたしましては、市内各指定地点における水質、自動車騒音測定結果、事業所等の特定施設の届け出状況 や土壌環境等の調査結果など、公害対策関連の現状データの蓄積が主となっております。経年的な変化が伺える基 礎資料であり、貴重な報告となっております。また、白書は、県内各自治体に配付しており、つくば市の環境対策 関連の実情を認知され、活用いただいているものと考えております。 内容的には、先進的な環境施策の取り組みについて創意工夫しつつ、PRも含めて、白書の意義、内容を充実し ていきたいと考えております。 次に、新エネルギー導入についてでございますが、地域の新エネルギーのあり方や指針を示したエネルギービ ジョンの報告書は、市議会の皆様を初め、市内関係機関等に過日配付させていただいたところです。 具体的な取り組みについてとのご質問ですが、まず、報告書の中にも記述されているように、施設建設の担当部 署では、導入プログラムの内容を具体的に検討いただいているところでございます。住環境では新規の市営住宅へ の太陽光発電、あるいは、教育施設では風力発電と太陽光発電のハイブリット方式を検討しているなど、積極的に 新エネルギーを導入するべき関係部間で協議を進めているところであります。また、環境に配慮したまちづくりを 進めるに当たりましては、公用自動車等の天然ガス自動車への導入推進するために、天然ガス充填施設の設置につ いて、関係企業等に要請しているところであります。市民のインセンティブにつきましても、報告書の概要版を市 内各所に配付し、意識の高揚を図っております。 今後、新たなエネルギーの導入は、ご承知のとおり、市内の研究所等との協力、連携を図りつつ、つくばらしい 先進的な取り組みが必要と考えているところでございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(福田庄市君) 増山企画部長。 〔企画部長 増山 博君登壇〕 ○企画部長(増山 博君) 野口議員さんの質問の中から、オンブズマン制度、それから合併記念のイベン トと新庁舎建設、この3点についてお答えいたします。 まず、オンブズマン制度の状況でございますが、4月の苦情受理件数が5件、5月の受理件数が2件で、うち調 査が終了したものが6件、現在調査中のものが1件でございます。これは、先日のほかの議員さんからの質問でも お答えしたとおりでございます。 オンブズマンは、中立的な立場から、市民に対し、勧告や意見表明という形で改善を促すことによって、行政の 構成を全体的見地から検討することによって、監視機能の役割を十分に果たしていると考えます。今後も、市民に 対して、オンブズマン制度の広報、周知を図っていくとともに、市政に対する市民のより一層の信頼確保のために 努力してまいりたいと考えております。 次に、合併の記念イベントでございますが、合併に関する記念イベントは、新生つくば市誕生と市政施行15周年 ということで、茎崎町の職員も含めた記念事業ワーキングチームを設置して検討してまいりました。 基本コンセプトとして、1市民主体の記念事業とする、2番目に最少の経費で事業効果を生み出す、3地域の活 性化に生かせる事業を導入するということを考えております。具体的には、11月1日の合併当日に、国際会議場に おいて予定しております記念式典が中心になるかと思いますが、これにつきましても、一般市民の参加が得られる ように検討していきたいと思っております。そのほか、NHK公開番組の実施とか、シンボルキャラクターの選 定、これは市の鳥フクロウをモチーフにしたものでございます。そういうキャラクターの選定、それから、市内事 業所等の協力を得て合併記念セールを実施することなども現在検討しております。 多くの市民が、直接、間接的にかかわることによって、つくば市としての一体感を醸成するとともに、市民参加 のまちづくりに資することができるよう努力してまいりたいと思っています。 それから、新庁舎の建設につきましては、職員による新庁舎建設基礎調査検討会を立ち上げまして、新庁舎の建 設に関する基礎的な調査を行っているところです。当該調査につきましては、今年度を目途にまとめたいと考えて おりますが、できるだけ早い時期にまとめることができるよう、現在進めております。 また、この調査は、調査内容をもってすべて決めてしまうという性格のものでは当然ございません。調査報告書 をたたき台にしながら、庁舎建設審議会などの中で、市民の意見、専門的な立場からの意見等をいただきまして、 基本構想や基本計画をまとめていくということになるかと思います。 スケジュールということでございますが、現段階ではまだ整理をしておりませんけれども、庁舎建設の財源を合 併特例債に求めるということで考えた場合に、特例債の適用期間は合併年度から10年間ということになっておりま すので、この10年間の間には実現しなければならないと考えております。 ○議長(福田庄市君) 鈴木総務部長。 〔総務部長 鈴木則行君登壇〕 ○総務部長(鈴木則行君) 会議公開条例制定についてお答え申し上げます。 会議公開条例につきましては、現在でも公開の申し出があった場合には、それぞれの会議体が、取り扱う議題ご とに会議に諮って、公開、非公開を決定していただいております。 会議によっても、さまざまな種類がございますし、諮られる議題も多岐にわたっておるところでございます。議 題によりましては、プライバシー等に関する事項に及ぶことや未成熟情報がひとり歩きすることによる混乱などの 懸念もございます。また、つくば市は、行政を行う上で多くの個人情報を保有し、また、利用をしております。こ れらの取り扱いにつきまして、慎重に対応していく必要がございます。したがいまして、会議公開条例によって、 一元的に制度化するのは難しいかと考えております。 政策過程への市民参加という点につきましては、意思形成過程をいかに市民に情報を提供するかが問題となって きます。各種審議会等の会議録や会議資料などにつきましては、情報公開制度を利用して、担当部課が実施機関と なりまして情報提供に努めております。 さらに、現在、つくば市では、一課一ホームページの開設を進めており、市民の皆様に広く知っていただくため に、各課ごとに最新の情報を提供しておるところでございます。 ○議長(福田庄市君) 藤井教育長。 〔教育長 藤井伸二君登壇〕 ○教育長(藤井伸二君) お答えいたします。 最初に、週5日制に伴う学校の取り組み状況でございますが、完全学校週5日制は、学校、家庭及び地域社会の 教育全体のあり方を見直し、社会の変化に対応して、これからの時代に生きる子供の望ましい人間形成を図るとい う観点に立って実施しております。 各学校におきましては、5日制の趣旨について保護者への理解を深めるとともに、また、児童生徒に対しては、 土曜日、日曜日の過ごし方について指導するなど、教育委員会等主催の各種講座や講演等の案内を知らせていると ころでございます。 このたび、4月からの週5日制の実施に伴いまして、市教育委員会といたしましては、児童生徒の生活実態を把 握するために、小学校、それから中学校の児童生徒の土曜日の動向を調査いたしました。その集計結果を見ます と、「あなたは主にだれと過ごしましたか」という質問に対して、「家族や友達と過ごした」と回答した児童生徒 が約9割を占め、さらに「主に何をして過ごしましたか」という質問に対しては、「外に出かけた」あるい は 「外で遊んだ」と回答した小学生が圧倒的に多く、同様の質問に対しても、中学生は「部活動やスポーツ活 動」 などと回答した生徒が多くおりました。 今後、これらの集計結果を分析いたしまして、学校、地域、保護者などとの連携を図りながら、多種多様な活動 に参加できる場や機会の充実に努めてまいりたいと考えております。 次に、生涯学習についてですが、新年度より、子供たちが休業日となる土曜日に参加できる各種の事業を新たに 展開しております。 具体的に申し上げますと、社会教育課担当では、ちびっ子遊びの広場を開設して、その一環として、各地区の圏 民センターなどで、小学生を対象に、歌やゲームなどを通して英語に親しむちびっ子英語の広場事業を開催してお ります。また、市民講座等においても、親子で参加できる企画を検討しているところでございます。 次に、各公民館では、子供たちを対象とした各種の講座や親子で参加できる講座などを、前期講座から開設して おります。なお、後期講座につきましても講座数をふやすなど、一層充実を図るよう現在計画を進めているところ でございます。 また、中央図書館では、学校週5日制対応の関連事業としまして子供たちに、休業日となる土曜日を一日図書館 員として図書館の仕事を仲間と一緒に体験する一日図書館員事業を行っております。 以上、申し上げましたように、身近な施設を利用して各種の事業に取り組んでおりますが、今後は保護者等の意 見や、先ほど申し上げました実態調査の結果等を踏まえて、事業内容や対象者あるいは開催回数などを検討してま いりたいと考えております。 次に、市内小中学校での環境教育の取り組みについてでございますが、環境教育については、各教科、道徳、特 別活動、さらに総合的な学習の時間など、すべての学校教育活動に関連させて総合的に行っているところでござい ます。 各学校の今年度の取り組みにつきましては、つくば市環境基本計画に盛り込まれております内容等を考慮しなが ら、特に総合的な学習の時間を利用して、身近な河川の調査など、環境問題に関心を持たせる活動を各学校のそれ ぞれの実態に応じて行っております。 具体的には、小学校では、学校のプールに生息する水生昆虫を調査し、市内ヤゴマップを作成したり、あるいは 炭焼きを行ったりしております。その学習成果を、10月3日に開催予定の水みらい21児童シンポジウムで発表する ことになっております。中学校では、花室川や谷田川の水質調査を行ったり、学校周辺の自然観察を行ったりして いるところでございます。また、秋田県の六郷町の小学生と水環境に関する交流事業を行ったり、あるいは湧き水 探検隊を募集して、市内湧き水マップを作成したりしております。 特に、環境教育につきましては、市の重要施策でもありますので、今後は、家庭、地域あるいは各事業所とも連 携を深めながら、環境都市つくばの具現化を目指し、環境教育の推進に努めていきたいと考えております。 ○議長(福田庄市君) 丸山新線推進室長。 〔新線推進室長 丸山英明君登壇〕 ○新線推進室長(丸山英明君) それでは、環境モデル街区基本構想調査の内容についてお答えいたします。 沿線開発におけます環境施策につきましては、新つくば市総合計画基本構想とつくば市環境基本計画に基づき、 環境に配慮したまちづくりの実現について検討を進めてきております。 環境先進モデル街区基本構想調査につきましては、施行者であります茨城県、都市公団とつくば市の三者の共同 調査といたしまして、各沿線開発地区の環境先進モデルゾーンにおいて、平成17年度の新線開通時に、三者の環境 に配慮した取り組みのあり方を世の中に示すべく、三者による検討会の場でそれぞれの取り組み項目について検 討、協議をしてきたところでございます。 つくば市におきましても、関係課による内部の検討会を設置いたしまして、つくば市の環境共生施策の取り組み といたしまして、1番目、つくばの環境資源を生かしたサスティナブル社会の実現、2番目、環境に優しい公共交 通網の再編整備、3番目、新エネルギー、省エネルギー教育の推進、4番目、農業の農ですが、農の生活提案のあ る暮らし等について、できるかぎり多くの項目につきまして、環境先進モデルゾーンでの取り組み内容に盛り込み まして、これを実現するべく、平成17年度に向けて検討を進めてまいります。 ○議長(福田庄市君) 野口 修君。 ○19番(野口 修君) どうもありがとうございました。 それでは、再質問をのりのりバスから聞きたいと思うのですけれども、非常に評判がよく、いい形で再出発でき たかなと思っております。 市長もおっしゃるように、これでいいということはなくて、どんどん見直していくというふうな方向で考えてい るということなので、今後3年間、契約3年間ですけれども、3年後に、もっとよりいい方向に見直していくとい う方向で取り組んでいってほしいと思います。 この前の定例議会においては、のりのりバスについて、環境政策、それから交通政策、そして観光政策というの を質問いたしまして、その辺も考慮しながら今後やっていってほしいということを申し述べましたらば、そういう 形でやっていくということなので、計画を立てて、3年後にはもっといいものにしていくような形にしていってく れたらなと思います。その辺、答弁をいただければと思います。 ○議長(福田庄市君) 武井保健福祉部長。 ○保健福祉部長(武井誠治君) 3年後には、ご承知のように、つくばエクスプレスの開通時期にも当たる わけでございますので、先ほど申しましたような、公害の少ないバスあるいはコミュニティバス有料化等々につき まして、ただいま都市整備部との協議も進めておるところでございます。 そういうことで、よりよいバスということで運行してまいりたいと考えております。 ○議長(福田庄市君) 野口 修君。 ○19番(野口 修君) どうもありがとうございました。 のりのりバスの成功は、私、先ほど言ったように、市民に開いていったということだと思うのです。 ですから、今後の政策も、年に1回あるいは2回ぐらいできれば、のりのりバスについての市民参加のイベン ト、あるいは市民から、のりのりバスについていろいろな意見を聞くとか、そういうことをやりながら、政策立案 をしていってほしいなと思うのです。これは要望しておきます。 今、ワンコインのことも考えるという話ですけれども、これは、ぜひとも、少しは利用者負担を考えるべきでは ないかなと。国民健康保険なりにしても、3割負担等をしていると思いますので。ただ、今、新しい動きとして地 域通貨というのがございます。他の自治体で環境税というのをやっていますね。例えば、杉並のごみ袋税、あれは 環境税ですね。そのほか、環境に地方自治体で税をかけていくということをやっております。 私は、のりのりバス等は、そういうエコマネーで、地域通貨でやっていったらどうなのかなと。それで、のりの りバスだけではなくて、それが、例えば、カピオホールで催し物をやる場合には、100円は地域通貨で使えると か、そういうふうな形に、つくば市の公共的なものに使えるような形にしていく、そういうことでコミュニティー と、それから経済の活性化にもつながると思うのですけれども、そういうことも考えてみたらどうかなということ を提案しておきます。ちょっと、まだ新しい施策なので、しかし、しっかり取り組んでいるところはありますの で、よく調べて、地域通貨、エコマネー等の利用というのも考えていただければと思います。 それでは、住民基本台帳の閲覧について再質問します。 ちょっと、他の自治体のを少し調べたのですけれども、つくば市の場合は1時間1,000円でしたよね。土浦、下 妻では1人1時間5,000円になっています。水戸市は、1人掲載する、記載する毎に300円というふうな、執行部 の方もその辺は調べていると思うのですけれども、その辺で大きく違うなということが伺えます。 それで、私、この話がここまできまして、ちょっと調べたらば、先ほど言ったように消費者センターで一番大き い苦情なわけですよね379件、約3割以上、これについての苦情という。2001年度なのですけれども、これは、前 にもそういうことなのではないかなと思うのです。そういう苦情がずっと寄せられてきて、どうして執行部の方で は対応できなかったのかなと。他の自治体のことを調査したり、そういうことできますよね。法律にも、3条の4 ですかね、「何人も住民基本台帳の閲覧又は住民票の写し、住民票に記載した事項に関する証明書、戸籍の附票の 写し、その他この法律の規定により交付される書類の交付により知り得た事項を使用するに当たって、個人の基本 的人権を尊重するよう努めなければならない」。これは、市町村長の責務として法律にあるのですね。ですから、 市町村長の責務としては、個人の基本的な人権を尊重するようにこの制度をしなければならないということが制度 化されています。そういうこともありますので、どうしてこういう状況になったのかなということをちょっとお聞 きしたいのです。 ○議長(福田庄市君) 武石市民環境部長。 ○市民環境部長(武石和泰君) お答えいたします。 今、3条の条項の話もございましたが、先ほども答弁させていただきましたけれども、上位の法律で規定されて おりまして、市独自での制限は加えることができないという形になっているわけでございます。 例えば、実態等におきましても、昨年度の閲覧件数ですけれども306件、そのうちのダイレクトメールを目的と したものが約80%、調査のための閲覧が約20%ということになっておりました。また、閲覧の目的がどのようなと いうこともあるのですが、これを見てみますと、ダイレクトメールでは教育図書の案内、あるいは塾の生徒、幼稚 園児の募集、七五三、新成人者への案内などが多いわけでございます。また、調査関係というのもございまして、 これにつきましては世論の調査、市場の調査、あるいは禁煙率の調査、ペイオフに伴う金融機関からの顧客の名寄 せ作業など、主なものがあるわけでございます。 先ほど、議員さんからも、他市の状況の問題が出たわけでございますが、つくば市の場合には現在1時間1,000 円という形になっております。これは、県内では低い方になっているということでございます。これらの県内の状 況等も参考にしながら、手数料の改定につきまして、現在は検討しているということでございます。 ○議長(福田庄市君) 野口 修君。 ○19番(野口 修君) 話はわかりますけれども、どうしてこういう状況を野放しにしておいたのかなと。 法的に許可しなければならないといっても、他の市町村でそういうガードをしている状況というのはあるわけで、 そういうことは幾らでも調査できるし、どうしてこういうことが庁内で問題にならないのかなということが不思議 でちょっとお聞きしたのです。 例えば、同じく住民基本台帳の閲覧の11条の4ですけれども、「市町村長は、第一項の請求が不当な目的による ことが明らかなとき又は住民基本台帳の閲覧により知り得た事項を不当な目的に使用される恐れがあることその他 の当該請求を拒むに足りる相当な理由があると認めるときは、当該請求を拒むことができる」とありますよね。た だ、ダイレクトメールは許可するという判例も出ていますけれども、ただ、ダイレクトメールではなくて、ダイレ クトメールを使って執拗な勧誘等が行われるという苦情がきていますので、それをどういうふうに市として対応し たらいいかということを、もう少し考えてもよかったのではないか。 例えば、他の自治体ですけれども、大量の記載は許可しないという自治体もあります。あるいは、前もって申請 書を提出してもらい、申請内容確認後、後日許可を出す。当日、来庁者は閲覧許可しないというふうなところもあ ります。そういうふうに、いろいろな方法があると思いますので、ぜひともお考えいただきまして、よりいい方向 に持っていってほしいなと要望しておきます。 それでは、次は、オンブズマン制度について質問します。 ご承知のように、オンブズマン制度は藤澤市長の公約です。ですから、それをしっかりとサポートして、それ で、実のあるものにしていくということが当然だと思うのですけれども、まだ、できて2カ月ですので、しっかり とやっていってほしいなということを要望して、幾つかの質問をしたいのですけれども、この市機関の責務という のが第4条にありますね。市の機関は、オンブズマンの公正な職務の執行が図れるように、これに積極的に協力し なければならないというところがあります。 そういうことで、これは、一体どういうことかといいますと、オンブズマンの第三者的なことをちゃんと保証し て、それで、市の方は、オンブズマンによく調査できるようにしてあげるということですね、早く言えば。ですか ら、お話を聞きますと、オンブズマンは週に1回くらいしか来ていないわけですよね。窓口には、事務方の職員さ んがいると思うのですけれども、その職員さんが、やっぱり、一般の人にとってみれば、職員なのかオンブズマン なのかわからないわけで、いろいろなことを聞く場合もあると思います。しかし、オンブズマンではないので、職 員に徹して、それでしっかりと市民の意見を聞いてやってほしい。そうしないと、非常に、オンブズマンの第三者 的なところが、事務方によってそうじゃないものになる恐れがある。そういうことを危惧したもので、その辺は十 分気をつけていただきますように、再度お願いできないでしょうか。 ○議長(福田庄市君) 増山企画部長。 ○企画部長(増山 博君) お答えいたします。 議員さんおっしゃいましたように、オンブズマンの方は、市長に任命されておりますけれども、反面、市長自身 の活動も調査の対象となることから、市長等の執行機関も含めて、つくば市の機関はすべて、その職務の遂行につ いてオンブズマンの調査を左右することがないよう、これは協力していかなければならないというのが市の機関の 責務ということであろうかと思います。 今、事務局の職員2名いるのですけれども、そちらの方に関しましては、当然、事務局の職員は、法的、制度的 には市長の任命で配置されているわけですから、指揮命令を受けることになりますけれども、オンブズマンの職務 執行の公正さ、それから独立性を尊重する意味から考えますと、オンブズマンを補佐するという、その職務の性格 からしても、当該オンブズマン事務局の職員は、実質的にはオンブズマンの指揮のもとに服務するということにな りますので、オンブズマンの役割を果たすということは、当然これは許されないことと思っております。 ○議長(福田庄市君) 野口 修君。 ○19番(野口 修君) その辺、再度徹底して、まだ始まったばかりですので、いろいろなこともあると 思いますけれども、是正しながらやっていってほしいなと要望しておきます。 それでは、次に移ります。 会議公開条例についてですけれども、大体、黒澤さんの答弁とご一緒なのですけれども、総務部長は、私言って おいたのですけれども、龍ケ崎の会議公開条例はお読みになりましたか。 ○議長(福田庄市君) 鈴木総務部長。 ○総務部長(鈴木則行君) 読んでおります。 ○議長(福田庄市君) 野口 修君。 ○19番(野口 修君) 読んでいて、守れない個人情報があるのでとか、会議を公開することにおいて弊 害が出るというのは、非常におかしいですよね。つまり、個人情報はどうしたらいいか、会議非公開の場合はどう したらいいか、そういうのをトータルにしてありますよね、条例ですから。そういうことで、条例をつくっている わけですよね。それで、どうしてああいう答弁なのかなと不思議に思ったのですけれども、その辺どうなのです か。 ○議長(福田庄市君) 鈴木総務部長。 ○総務部長(鈴木則行君) 条例で会議公開を規定いたしましても、それは、原則となりまして、非公開と すべきものを例外として規定することになります。最も重要な公開、非公開は、会議体が決めることになります が、会議の開催を事前に公表するとなりますと、本会議の前に公開、非公開を決める会議を開催する必要が生じる かと思います。 また、これから行われる会議にどのような発言があるかなど推測ができるものでもないかと思います。非公開情 報の発言がある場合は、傍聴を中止するというような方法もあるかとは思いますが、発言してしまう危険性は十分 に考え得るところであります。事後に行われる情報公開でさえも、公開、非公開の判定に15日間の期間を見ておる ところでございます。リアルタイムでその発言の公開、非公開を判定することは大変難しいことと思うところであ ります。 このように、最も重要な部分が、条例を制定しても解決されないのではないかと思います。現在、行われている ように、会議体が会議ごとに公開、非公開を決定し、公開できるものは公開するというような運用をしていきたい と考えるところでございます。 会議の開催を、できる限り市民にお知らせをいたしまして、情報の存在を周知することにより、情報公開の利用 を図るよう努めていきたいと思います。 ○議長(福田庄市君) 野口 修君。 ○19番(野口 修君) 今、説明されても、どうして最初の答弁がああいう形になったのかよくわからな いのですけれども、どうして会議公開にこういうふうに言っているかといいますと、審議会等が形骸化しているの ではないかと私は思っているのです。私も、幾つか審議会に出ていますけれども、市の大切な政策をそこで審議し て、答申していくというような形なのですけれども、もう少ししっかりしないと、つくば市の施策には不似合いな のではないかなと私は感じているのです。 もっと、市民が優秀というのも変ですけれども、市民が参加して、私は審議会等にはそういう形になれば、議員 さん等は出席しなくてもいいのではないかなと思っております。議員さんは、議会で発言の機会があるので、もっ と多くの市民が政策過程に発言の機会を与えていく、そういう流れになっていけばいいと。しかし、市民は、情報 が非常に不足しています。そして、審議会等をもう少し市民が参加できるような形にしなければならない。しか し、今の形では、私は到底無理だと思います。実際、参加してそう思うのですから。もっと、市長がおっしゃる民 主政治の先進都市を目指すのであれば、こういうものを先取りしてやっていくのが筋なのではないかなと思ってい るのです。現に、難しいといっても、龍ケ崎市では今度7月からやるわけですよね。その辺でよくわからない。市 長はどう思われますか。 ○議長(福田庄市君) 藤澤市長。 ○市長(藤澤順一君) 審議会に、いろいろ諮問をお願いするわけでございますけれども、この場合、これ まで傍聴の申し出があったものについて、これを拒否したということはないと思います。 つくば市といたしましては、審議会を、政策を決定していく上での隠れみのにするつもりは毛頭ございません。 ○議長(福田庄市君) 野口 修君。 ○19番(野口 修君) 私も、毛頭そういうふうには思っていません。ただ、もう少し活性化していくべ きなのではないかなと思っております。 傍聴したいという要望を断ったことはないと言いますけれども、傍聴しづらいですよ。いつやるかわからない し、どういう審議会なのかもわからないし、それは傍聴しづらいですよ。そうではなくて、どういうふうな審議会 があって、いついつ、ここでこういうことがありますと。なるべく、市民が来られるような時間をつくって、そし て前から告示すると。そして、議事録はしっかりとつくると。先ほど、議事録の話、部長は言っていましたけれど も、審議会等は全部は議事録ないのではないですか。 ○議長(福田庄市君) 鈴木総務部長。 ○総務部長(鈴木則行君) 審議会等におけます議事録の作成ですが、ほとんどの審議会では議事録は作成 されていると思います。 ○議長(福田庄市君) 野口 修君。 ○19番(野口 修君) 確かですか。議事録ですよ。では、そういうことで私は聞いておきます。 もう少し、しっかりと、会議公開条例を勉強してほしいなとご要望するしかないですね。余りやる気がないとい うことなのですけれども、私は、これは、つくば市にとっては必要だと。情報公開条例ができて、もう一歩進むの には、会議公開条例をつくって、そして、より一層の市民の政策過程への声を反映させていくと。そういうふうに 感じております。 次に、教育問題になります。 週5日制について、生涯学習、環境教育についてですけれども、この総合学習と生涯学習と二つ出しておいたの は、週5日制と生涯学習が非常に関係をしてくるのではないか。先ほど、教育長がいろいろなことを言っていまし たけれども、2日間の休みがふえまして、そして、生涯学習というのは、非常に重要なポジションになってきたの ではないかなと。そして、それと一緒に、総合学習というのがリンクしている形が望ましいのかなと。そういうも のもあってもいいのかなと。そうすると、学校で総合学習をやって、その後、休みの日に、それの関連の生涯学習 ができるという流れというのも一つあっていいかなと。 それから、つくば市は、環境優先都市を目指すと言っていますので、つくば市環境基本計画にも載っているよう に、環境教育を推進してほしいと思っております。13年度の教育方針にも、環境教育を重心的にと載っていますけ れども、茨城県もそういう形で進めていますけれども、より一層、進めていってほしいなと感じます。その辺、要 望をしておきます。 それから、環境白書についてなのですけれども、先ほど、13年度版は私は期待していたと言ったのですけれど も、どういうことかと言いますと、平成12年につくば市環境基本計画というのができていますよね。そうすると、 おのずから環境白書というのは変わっていいわけです。 例えば、これは、日野市の環境白書ですけれども、1999年版日野市環境基本計画で定められた項目の進行状況の 報告書でもあります。計画策定後は、初めての報告書ですのでというような形で、これは環境計画ができて、その 次の年は、日野市は環境白書が年次報告書になっている。そういう形で、つくば市が、もし環境優先都市を本格的 にやるのであれば、このように変わっていいわけです。平成13年度版の環境白書は、公害の対策ではなくて、環境 の政策が載っている環境白書にならなければ私はだめなのではないかと。 例えば、これは平成6年に私たちがもらったのは公害対策の概要という白書でした。これが、国の環境政策で環 境白書になったのです。しかし、中身は同じ。いつ変わるのかなと私は思っていたのですけれども、これは、公害 と環境問題というのは決定的に違いますよね。公害は対策、環境は政策、つまり公害は後処理ですよね。環境はそ うではない、一緒にやっていく。そういうふうな形だと思うのです。 例えば、環境基本計画の第17条、環境白書の作成等、市長は毎年、環境の状況、環境の保全に関する施策の実施 状況等を明らかにしたつくば市環境白書を作成し、公表するものとすると書いてあるのですよ。これはやっていな い。ですから、しっかりしたものをつくっても、実際はやられていないということになってしまいますよね。その 辺、どうなのでしょうかね。 ○議長(福田庄市君) 武石市民環境部長。 ○市民環境部長(武石和泰君) お答えいたします。 平成12年の3月に策定しましたつくば市環境基本計画の市の役割、市民の立場あるいは事業者が進めるなど、そ れぞれの活動や進行状況等につきましても、現在、市民環境会議でも進んでいるわけでございますけれども、先ほ どご質問いただきました年次計画あるいは年次報告等含めまして、環境白書の内容の改革、改善を主眼としまし て、環境基本計画の理念に沿い、充実した見やすい内容に心がけてまいりたいと思いますので、よろしくお願いい たします。 ○議長(福田庄市君) 野口 修君。 ○19番(野口 修君) 今の答弁は、私が前に、どんな質問をするのですかということで、こういう質問 をしますよということで、そういう答弁が出てきたと思うのです。突然、これは、私がここで言ったらば、果たし てそういう答弁が出てきたか。つまり、そういうことですよね。つくば市の政策といったら何なのか。基本的なも のは何なのか。それを、横断的にわたって理解していなければならない。 例えば、今、都市計画プランが作成されていますよね。その中に、環境基本計画がしっかりと入っていなければ ならない。そして、新たに、地域新エネルギービジョンを作成したのですよ。私は、これは、やるなあと思いまし た。これは、先手をとりましたけれども、これをつくりますと、今度はつくば市の総合計画、そしてつくば市の都 市マスタープラン等にもこれを入れていかなければならない。そうでないと、政策が何だかわからない。そうです よね、市長、どうですか。 ○議長(福田庄市君) 藤澤市長。 ○市長(藤澤順一君) よく、議会の皆様方からは、新しい総合計画に即してどうなのかという議論が出ま すけれども、当然、総合計画は、5カ年度にわたってその方向性が示されているわけですけれども、時代とともに 変わると。これは、今のようなスピーディーに世の中が動いていれば、1年前のものが古くなっている場合もある かもわかりませんので、当然、ローリングをしていくということが、私は大事なことではなかろうかなと思いま す。 ○議長(福田庄市君) 野口 修君。 ○19番(野口 修君) ちょっと何か、よくわかりませんけれども、例えば、つくば市地域新エネルギー ビジョン策定報告書というのを今回つくりましたけれども、つくば市の総合計画に沿ってつくっているわけですよ ね。つくば市環境基本計画というのも、つくば市の総合計画に沿ってつくっている。そうでないと、うそですか ら。沿ってつくっている。それを、政策としてどういうふうに立ち上げていくかというのが、つくば市のまちづく りですよね。環境を優先にやっていこうとしている。ところが、平成13年に出てきた環境白書がこれなのです。そ うすると、やっぱり、常磐新線の沿線をどうしていくかとか、あるいは、今度、都市計画マスタープラン等が ちょっと心配になってきたりしてしまうわけです。その辺で、しっかりと事務方でやっていってほしいなと思って いるのです。 私、環境課の人と話していて、13年度の環境白書はまずいのではないかという話をしたら、全くそのとおりです と言いましたよ。今後、そういうふうな対策をして、しっかりつくっていかなければ政策が立ち上がらないと思い ますということだと思うのです。 前にもお話しましたけれども、やっぱりつくば市の基本、どういうまちづくりをしようとしてしているかという のが、もう、環境を優先としたまちづくりをすると言っているわけですので、それで福祉都市、自律都市と言って いるので、それに見合った政策を立ち上げていかなければならない。このつくばミュージアム都市構想もその一環 だと思いますよ。そういうことで、しっかりと取り組んでいってほしいなと思っております。 次の質問ですけれども、新エネルギーに入っていくのですけれども、私はこれは、のりのりバス以上に評価して います。 市長が、答弁で、今後エネルギー政策をやっていくということをおっしゃっていますので、それを、ぜひとも進 めていってほしいなと思っています。その辺で聞きますけれども、これによりますと、大体、今後の公共施設等に は、前々から私が言っていたように、いつも予算がないと反対されていましたけれども、新エネルギーを率先して 入れていくという方向にとれますけれども、いかがなものなのでしょうか。 ○議長(福田庄市君) 武石市民環境部長。 ○市民環境部長(武石和泰君) お答えいたします。 今後の導入計画的なものでございますが、地球環境に優しく、負荷をかけないような新エネルギー導入計画の遂 行に当たりましては、市民の皆様、市内に立地している研究所等、各位のご理解、ご協力をいただくため、今回の 新エネルギービジョン内容を具体的に推進する体制を図っていきたいと考えております。 先進的な技術開発に取り組んでおられる研究所の方も多くおられますので、ご支援を賜りながら、つくばの地の 利を生かした関係者連携によって、新エネルギー導入計画を進めてまいりたいと考えております。よろしくお願い します。 ○議長(福田庄市君) 野口 修君。 ○19番(野口 修君) こちらこそ、よろしくお願いいたします。 私は、新エネルギーの報告書をやったなと思うのは、これを導入していくと、まちづくりが基本的に変わってし まいますよね。いわゆるエネルギー自治になっていくわけですよね。この報告書には、努力目標でしょうけれど も、市民が参加する電力発電というのも書いてあります。実際に、それはやっているところもあるわけですね。 例えば、岩手県の葛巻町等は900世帯ぐらいの世帯ですけれども、9,000世帯かな、平成15年には、全部風力発 電で賄う、全部ですよ、そういう計画で今動いている。これは、常磐新線の沿線開発の1区間なのです。どういう ことかといいますと、沿線開発というものが、そういうふうなエネルギー自治でやっていくことは可能だというこ とになりますよね、もしかしたらば。 それで、市長が、先般、私の一般質問に答えて、オランダのアメルスフォールトの例を出しましたね。太陽エネ ルギーでやっているエコタウンですけれども、ああいうことが現実を帯びてきたわけですよ、我が国。それで、で は、電力会社はどうするのだという話ですけれども、そうではなくて、電力会社が協力していくという状況になっ てきているわけです。そういうことを踏まえますと、本気にやるのであれば、まちづくりは基本的に変わってしま う。それで、環境都市を目指すのであれば、そこからも、すばらしい、基本的にも温暖化防止にもつながるし、す べてにおいて省エネ、そして付加価値のないエネルギーの循環のものになってくると。そういうふうな都市が不可 能ではない状況になってきたということが言えると思うのですけれども、その辺で、事務方でしっかりとやって いってほしいなと。 先ほど、常磐新線の室長も自然エネルギーのことを言いましたけれども、つくば市では、このような報告書を策 定しまして取り組もうということなので、ぜひとも、そういうものを入れながら答申していってほしいなというこ とを要望します。 その辺について、お聞きしたいのですけれども、例えば、先ほどちょっと答弁なかったのですけれども、今後、 つくば市では、既にもう学校の柔・剣道場を新しく建てる予算もついているし、それから、給食センターも今年度 予算がついたのかなと思うのですけれども、それから、住宅も予算がついていますよね。そういうものに、率先し て新エネルギーを入れていってみたらどうなのでしょうか。市長、ちょっと答弁を。 ○議長(福田庄市君) 藤澤市長。 ○市長(藤澤順一君) 過日も、内田議員の質問にお答えを申し上げたと思いますけれども、この地域の魅 力をどう高めていくかと。その一つは、やはり、市民の皆様方が、新たなエネルギーマネジメントというのです か、そういうものに参加できるような、そんなまちづくりを進めるというのも一つの方法ではないのかというよう なことを申し上げました。当然、公共施設等には、率先して雨水を注水に使うとか、あるいはシャワーが必要であ れば、そのシャワーの熱源は太陽熱を利用するとか、それから、一般の家庭の皆様方であれば、これは床暖をとる とするならば、やはり太陽熱を利用する。そんなことが積極的に進められるようなまちづくりを進めていくべきだ ろうと思います。 ただ、一つ、つくば市で風を利用した発電システムの件に関しましては、国定公園という大きなネックが今一つ ございます。したがいまして、それをクリアするために、担当課は懸命に国とのかかわり合いを深めながら、これ らについても努力をしているわけでございます。 したがいまして、ローカルエネルギー、今この地にあるエネルギーを積極的に導入していく、そういうことにつ いては、この先進事例あるいは海外の事例等を学びながら、石油にかわるあるいは今石炭というのは少なくなって いますけれども、石油にかわる新たな身近なエネルギーを、生活の場あるいはこの公共施設等に取り入れていくと いうことを積極的に進めていく。そこに、新たな魅力を生み出すということにつながるのではなかろうかなと考え ております。 ○議長(福田庄市君) 野口 修君。 ○19番(野口 修君) 全く賛成です。ぜひとも、そういうものを率先してやってほしいなと。 それで、これは、環境課だけにかかわる問題ではないので、各部局も協力して、それで率先してやっていってほ しいなと。つくば市の環境優先都市を掲げていくわけですので、その辺もぜひお願いしたいと思います。 例えば、まだISOをとっていないですけれども、ぜひとも、そういうようなことを、役所が取り組んでいかな いと、やっぱり、市民にやってくださいと言っても、役所で取り組まないというのは、市民もなかなか乗りづらい のではないかなと。役所が率先してやっていくというのがいいのではないかなと。 ISOでちょっと思い出しましたけれども、私、3期目の公約に、学校ISOというのを入れているのですけれ ども、これは水俣市のパクリなのです。水俣市がやってるものなのです。学校教育の一環として、学校ISOとい うのをやっています。それは、市が学校に認定して、つまり、市は国際認定をもらっているので、その国際認定を もらっている市が学校に認定をするということです。それで、それを、水俣市はどんどん今広げています。例え ば、経済の方、ISOスーパー、つまり環境に取り組んでいるスーパーマーケットは、水俣市のISOをあげてい くと。もっと、最近は取り組んでいて家庭までいっています。ISOの家庭、ISOの認証を家庭にあげていく、 そういう取り組みをしています。 それは、どういうことかと考えますと、水俣市ではごみ分別は23種類です。市民が大変だと思います。しかし、 それをやっている。そして、それをエコ商品に変えてリサイクルしている。大変な努力だと思うのですけれども、 そういう試練をくぐってきた都市なので、そういうことができると思うのですけれども、私は、それは、水俣は、 未来に向かって提言しているとまちが言っているわけです。先ほどの合併の話ではないですけれども、つくば市の 合併の、出なかったですけれども、世界に向かって発信するまちでしたよね。ですから、私、世界に向かって発信 するようなイベントをどういうことを考えているのかなと思っていたのです。ですから、新市合併のまちづくり計 画ですよね、世界に向かって発信するまちがキャッチフレーズで。では、世界に向かって発信するまちって一体何 だろう。そういうことを考えることが、イベントを考えることになるのです。キャラクターグッズにはならないと 私は思うのです。 私は、合併は推進してきたほうですけれども、これは、記念イベントは大切なものではないかなと思っていま す。そして、新市計画をしたのであれば、それに沿って、しっかりとイベントを立ち上げていってほしいなという のが筋ですけれども、その辺はどう思いますか。 ○議長(福田庄市君) 増山企画部長。 ○企画部長(増山 博君) 新市建設計画を策定しておりますので、これに基づきまして、これは10年間の 計画ですけれども、国、県の財政支援等を十分に取り入れながら進めてまいりたいと思っております。 ○議長(福田庄市君) 野口 修君。 ○19番(野口 修君) よろしくお願いします。 ですが、記念イベントですので、それで世界に向かって発信することは、できないならばそれはしようがないで すよ。でも、つくばはできるでしょう。幾らでもできますよね。それだけの素材もあるし、ギガビットなんかもあ るわけですよね。あれで、ちゃんと世界に発信できますよね、イベントも。それで、世界に通じるような人もいま すよね。世界に通じるような人に、どういうイベントがいいか、委員になってもらって、聞いて、それで組み立て ることも可能ですよね。先ほどのミュージアム構想というのは、そういうことではないですか。つくば市にあるも のをそういうふうに使って、よりいいものにしていくと。そういう資産があるわけですよ。幾らでも、しっかりと したイベントが立ち上がると思うのですけれども。 例えば、この間も、議員さん等で国際交流の話が出ましたよね。例えば、アーバインからのメッセージが、三井 ビルに映像で映ってもいいわけですよね。アーバインからの市長のメッセージが、三井ビルに映像で映って、新し い市おめでとう、そういうようなことはできますよ。そんなにお金かかるものではない。 そして、今、アーバインが出たから言うのですけれども、常磐新線沿線都市計画でアーバインが余り出てこない のです。私、アーバインってすごくいいまちだと思うのです。あそこのまちって、全く更地のところにつくった人 工的なまちですよね。都市計画がしっかりしています。そういう都市が、つくば市は姉妹都市にあるわけですよ。 あそこから学ぶことは、いっぱいあると思いますよ。そういうことをやっていくべきなのではないかなと。多分、 アーバインの資料を、まちづくり協議会等で見せると、市民の皆様はびっくりすると思いますよ。そういうこと も、いっぱい可能性のあるまちなのだということなのです。それをつけ加えておきます。 ちょっと常磐新線の室長にお伺いしますけれども、さっきのエネルギーの話は客観的にどういうふうに思われま すか。 ○議長(福田庄市君) 丸山新線推進室長。 ○新線推進室長(丸山英明君) 客観というのはちょっと私よくわからないのですが、私は立場上、沿線開 発地区でモデル街区の調査なども含めて、既にもう主観そのものの立場で考えている立場の人間だと思っておりま すので、いかに、どれだけ実現していけるか。そういう、もうプロジェクト単位で考えていく時期なのだろうな と。そのために、関係課のそれぞれキーマンの方にもお集まりいただきながら、一方では、財政事情なども考慮し ながら、何をどこまでやれるかということを日々考えておりますので、ちょっと客観というわけにはまいりません けれども。 ○議長(福田庄市君) 野口 修君。 ○19番(野口 修君) 客観と言ったのは、もう既に始まっていることなので、こういうことを、エネル ギー自治みたいなことを言って、その辺でどういうふうに思われるかなという、そういう判断はどうなのかなとい うことだったのですけれども。 ○議長(福田庄市君) 丸山新線推進室長。 ○新線推進室長(丸山英明君) 繰り返しになりますけれども、その環境都市つくばというのを標榜してい るわけで、新しい政策は、なるだけ新しい器に入れたほうが目立ちますし、市民へもPRできますし、世の中にも 発信性が高いということで、先ほど市長もおっしゃっていますとおり、できる限り多くのものを沿線開発の中で実 現していくということを、私は立場上今考えているところで、ちょっとお答えになるかどうかよくわかりませんけ れども。 ○議長(福田庄市君) 野口 修君。 ○19番(野口 修君) 時間がないと思うのですけれども、新庁舎建設については、ちょっと質問がなく なってしまいましたけれども、十分、今のつくば市の21世紀としてのどういうビジョンが必要か、それを考えて やっていってほしいと思います。どこに建てるかとかというのは余り問題ではないですよね。21世紀にとって、つ くば市は一体どういう市庁舎をつくるのか。そういうのを、全市的な状況で考えていってほしいということを要望 しておきます。 これで終わります。 |