1992年12月 
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〔野口〕

(市民交流センター建設問題にふれて)……市民が必要としているのはどういうものか、それを本当に考えて三〇〇〇人ホールを出したのであれば、これは私たちは賛成しなければなりません。しかし、今、市民が本当にほしい、市民交流センターとして文化的なものを建設していただけるのであれば、市民が本当にほしいものは何かと。それを一九〇〇人の無差別アンケートで、三〇パーセントしか回収されていないその結果をもとに市民のニーズに応えるといっている、その身構えが[同事業の基本策定調査委員会メンバーの]人選を誤っていることに通じるのではないでしょうか。…これを見ますと、委員会には、住宅・都市整備公団開発局長、同つくば開発局都市整備部長、つくば市企画部長、市民部長、都市開発部長、つくば市都市交通センター理事長という6人の名前が委員名として載っております。しかし、学識経験者等はここには入ってはいません。

 本当に市民の交流センターであるのであれば、そして市長が公約に挙げている市民と話のできるような、市民とともにまちづくりをできるような状況にしようと、そう思うのであれば一九〇〇人の無差別アンケート、それと各市民サークルへのヒアリング、この文化サークルへのヒアリング対象の中には筑波大学の文化系サークルは一切入っていません。また、今、一番つくば市で頑張っている「美術文化の会」という団体にもそういうふうなアンケートは行っておりません。一体どこを対象にして市民と言っているのか。それで、そうした「ニーズ」に応えてつくってしまうそのような行為、それが今までずっとここ学園都市を形成してやってきたことではないかと思われます。
 

……つくる側が先行して、箱だけつくって、こういうものができたからどうぞお使いくださいというのが、悪い意味での今までのつくば方式だった。…そして、市民交流センターの基本策定調査委員会はつくば市と公団、いわゆるつくば型推進方式で進んでいる。…しかし、本当にそういうものをつくるのであれば、もっと市民とともに企画段階から考え、もう少し専門家筋を入れて企画作成委員会を拡大したらいかがと思うのですけれども、どうでしょうか。…今、大きなところはもう変えようがないと企画部長さんが言いました。小さいところなら変えようがある時期に市民との交流をぜひとも設けてほしいと思います。その点、市長にご返答願います。

〔木村市長〕

市民センターの建設計画については、野口議員さんが心配しておりますようなことも起きております。言うことも私は認めております。なお、現在、市民センターの建設については、国がつくば市につくってくださると。もちろんつくば市の負担もありますが。ですから、つくば市主体でないということもご認識いただかないといけないのではなかろうかと思うのです。つくば市も相応の負担をいたしますが、国がつくってくださるということです。ですから、どうしてもそれの出先機関の公団ですね、住宅公団がこれに当たりますということのなります。
 したがって、つくば市がこれを主体でやるか、あるいは公団がやるかということになるわけでありまして、学園都市の諸施設については、すべて公団が今までやってきた経過があります。学校、児童館、公民館等に至るまで、そういう経過があります。そういうことでございますので、本年の四月ごろと思うのですが、公団委託を決定しております。公団委託に踏み切りましたということになるわけ。もちろん、つくば市の方が全然参加しないということではありませんので、もちろん参加はいたします。

 …ですから、最初に申し上げましたように、住宅公団とつくば市の建設ということになりまして、どうしても建設の主体は公団に委託をいたしますという状況であります。そのようなことから、国が6割、つくば市が四割ぐらいの建設になります。もっと市の方が低くなるようにも思うのですが、そういう状況であります。

〔野口〕

ありがとうございました。今、明快に私の頭の中でわかりました。四月の時点で公団に事業委託してしまったと。私たちの市民交流センターは、私たちではなくて公団に委託してしまったという事実。そのことに私は一人の市民として情けなく思います。そのような状況でつくば市が進んでいるということもはっきりしました……。

   (野口当選後、最初の定例市議会での質問より)

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