9月議会12月議会と二つの定例議会が流会になった。茎崎町との合併について意見が合わず流れるということが報じられているが、そうではない。なんてことはない、つまらん利権の奪い合いである。

　早い話が合併にともない茎崎の議員が16人入ってくると、現在与野党の緊張が崩れ市長派が多勢をしめることになる。現在は正副議長、議会運営委員長、常任委員会委員長等のポストを反市長派といわれる人々が、ほぼ握っているわけで、それが崩れ議会の権力構造が市長派といわれる人々が握ることになる。

反市長派は合併する前にもう一度市長選挙をしたかったのである。100億円事件で現市長が失脚するであろうと考えてはいたが、そうはならなかったので政局を混乱させて合併そのものを阻止する方向に動いているということだ。推進する側は合併という成果を誇示し安定的勢力をつくることを目指している。つまり合併という政治的課題を阻止しようという勢力と推進する勢力とは低俗な利権闘争をしているに過ぎない。

さて、今述べたのは、つくば議会の混乱であるが、本来これは政治ではないが現政治が内包している、今まで政治の第一線に現れていた利権政治でもある。以前はこの利権問題が政治の主要であった訳だが現在はそうではなくなっている訳で、大騒ぎをしている人は、現在も政治の主要なものは、公共事業の采配を握り選挙の功労者と利権を配分することであると思っている。だから政策よりも権力欲になるわけである。たしかに選挙は、このような動きに十分支えられているが、それは高度成長期までで、バブル後の今は幻想でしかない。配分するものは多くはなく、政治の課題は多様になり人々の生活の要求は既に違ったものになっているからだ。人々がそれは違うということを行動で示す機会があれば、そんな政治はひっくり返ってしまうものでしかない。有権者はそのぐらいの感性は既にある訳で機会がないだけである。では選挙で行動を示せばいいが、今述べてように選挙は利権屋のシキリで、ながらく行なわれて来た結果、選挙そのものに嫌悪感ができてしまっている。だから有権者は選挙にいかない。この状況を変えなければ政治は変わらないということだ。

じゃあどうするかということだが、私は、選挙や利権ではなく本来の政治に対して興味を持っていただける状況になれば転換すると考えている。本来の政治とは、簡単な事で私たちの生活やまちや社会をどうするかということを合議制をもって考え行動するシステムのことだと思う。大きな政治であれば世界の国家間の問題を、ということになるが、このコーナーはつくば市の政治ということなのでこれ以上多くを語らずつくば市の政治について話す。つくば市の政治は転換する可能性をもった、地方政治の中で先進地ともいえるのである。と言うことを言うとマユツバかと思う人がいると思うがそれは違う。現在のつくば市の政治的状況は制度の面でも以前とは違うからである、情報公開、政治倫理、オンブズマン制度と基本的に市民参加が可能な状態に政治がなったのである。まだ市民に実際の感覚はないが時間の問題で利権政治は力を失ってくる、現在の利権政治は「声が大きい」だけにすぎない。たまたま少数の声が大きい人達が議会のポジションを握っているだけだ。そんなものは現政治のスガタではなく残りカスである。残りカスは土俵を去るべき時を迎えている。

茎崎町との合併問題は多くの市民が了解している事であると思われる。茎崎町の町長選挙は、昭和６２年のつくば市合併以来、常に宿命的に合併論議が選挙の争点になった。それで今回はじめて現職をやぶって合併推進派の新人の現・栗原町長が誕生した。だから茎崎町の合併議案の裁決の時に5人の議員が反対し、その内２人が共産党の議員で3人は前町長派の議員であった。この反対は論理的に筋が通るのだ。ところが、つくば市の市長選挙は共産党の候補者以外は、常に合併推進者であった訳だから市民の大勢は了解していたと言えるし反市長派という事では反対はできないわけである。合併については了解済と言うことになる。それは、反対の声はあるはずでそれを合議制を持って裁決していくのが政治である。確かに合併論議は、執行部の説明責任が甘かったことが混乱をいたずらに引き起こしすきっかけを与えたことは確かである。茎崎町との合併は必然的要素が多くあり、政治的には了解済みで、論理的な戦略を持って事にあたれば混乱はなかったはずである。

私は合併は市民の要望が多くあればしていく方が良いと考えている。それほど大きな問題ではない。茎崎町との合併は、町がなくなるとか、大きく市民生活に影響がでるという話しではない。むしろ行政規模としては良い環境が見込めると思われる。もしも市民サービスが低下することが起こる場合は合併問題ではなく、行政や政治の質の問題である。

今回、合併に反対の声は公務員の削減に反対の共産党議員と旧来の政治的な土俵で利権政治を考えている勢力にほかならない。つくば市の政治的状況は、市長派とか反市長派とか騒いでいる場合ではない。現在は、混乱を混乱として受け止め、市民政治へと進む力を備える時である。いたずらに便乗するのは時を見誤ると思う。時は利権政治から市民政治に移行している時である。

立ち現れている利権政治は残りカスに等しい。

市民の直接請求の大きな意味 2000年10月6日

　9月議会が終わり、選挙体制に入り大急ぎのつくばの政治である。
選挙のための政治か、政治のための選挙か、分からないのが日本の選挙である。
憂鬱な時である。

　今議会で私は、住民投票制度について初めて質問した（詳しくは9月議会一般質問）。
私は、住民投票制度については市民が政策過程に関わるものとして有効な制度として掲げている。この制度は新潟の巻町で1996年に原発問題で初めて実地されたもので、沖縄の基地問題や今年入っては吉野川可動堰計画の是非を問う等で話題になった。今後の政治のあり方を問う意味でも、重要であると思う。

間接民主主義の現在の議会の在り方は、情報化された社会の中で形を変えるべきと私は思う。つくば市独自の住民投票制度を制定してみたい。ネットワーク社会の冒険として有効な制度になれば実に面白いと思う。
　さて、政治倫理条例の行方だが、反対派が出した骨抜き案は否決にし、もう一つの案も取り下げ（過半数がとれないと分かり）市民の直接請求が残った訳で、結果的に一番良い状況になった。選管の調べが終わり16日ごろには本請求になり20日以内に市長は意見書を付け議会に計らなければならない訳である。選挙の告示が11月5日であるから、その前に開くことは可能である。

　ここで、いくつかの重要な政治的境界線が現われる。議会を開く開かないか。開かない場合は12月の議会に市民案に賛同するのかしないのか、市長候補者並びに議員候補者全員に突きつけたことになる。勿論、市民側は選挙前に候補者にアンケートをとり、その是非を選挙前に有権者に知らせることであろう。直接請求が大きな意味をなしてくる。私がこの運動は議会の比ではないと言い切ったのはこのことである。
　また、市民請求を受け入れる状況をつくり、政治を市民が具体的に変えていくか、それともダーティーな政治力に押し流されるか、有権者にも問う結果になる。
　つくば市民の選択は、つくば市だけの問題ではなく、結果によっては大きな市民運動のあり方にも迫るものとなる。

　私は、新たな政治は市民政治の波がつくりだすものと確信している。それも地方政治の中で確立していく。その流れが中央を変えることにつながるか、つながらないかが、わが国の政治のありようでもある。ゆえに政党や国の政治を持ち込んでも意味をなさない。具体的に市民が自立した運動を繰り返す以外にない。
　自立した運動とは目的をもった運動であり、単に党の拡大や利権闘争ではない。まちの行く末に市民が自由な発言をしていける状態を市民が少しずつ勝ち取っていく運動である。
市民の直接請求の可決は、その道程である。

政治倫理条例に見る、直接請求と議会。
政治は直接請求の市民側にある。 2000年9月15日

めまぐるしく変わる、つくば市の政治状況の渦中にいる私などは、もっと発言をしなければならないが、2�月程過ぎてしまった。つくば市在住の人は、マスコミ報道による、政治倫理条例をめぐる動きについてはおわかりだと思います。簡単に述べますと、否決された特別委員会の条例案を、市民の直接請求で議会に提案しようという運動が法に基づいて8月16日に始まり、9月議会を迎えている。ということです。それを阻止しようと、9月議会に条例案の骨抜き案を提出する側と、原案に賛成した議員さん達が対抗して修正案を提出したという動きと、市民の直接請求が入り乱れて混乱しているわけです。この混乱は混乱ではなくつくば市の政治状況であると私は断言する。これを見れば、つくば市の政治がどこに向かうのが良い方法なのか見えてくる。

　9月議会最終日（18日）に、二つの政治倫理条例案が議員提案されることになった。
　一つは7月の臨時議会で賛成した14人の資産公開の部分を一部訂正したものと、もう一つは、反対した議員が提出したザル法的（利権政治を温存する条例）なもの。
私は、どちらにも組みしていない。それは、市民の直接請求が有権者の1/50を超える署名が集まり提出されるのが明らかであるからである。現に本日署名の締切日であるが約4000名の署名が集まるということを聞いた。
ここで、一番大切なものは何かということである。政治倫理条例の成立の可否か、それとも直接請求の動きかということである。まちがいなく、直接請求の動きである。
この、動きは議会が否決した議案を、そのまま市民の直接請求で上程するという市民の行動である。市民が法律に基づいて政治行動をした場合は市民に付くのが本位と私は思う。
そして、今回の一連の流れは、市民政治に大きな動きをみせた、議会よりも価値があると私は思うからである。今後の政治は市民意識の変革を具体的な運動につなげながら現存する政治システムを具体的に変革していく方法が望ましいと感じるからである。

　もう一つ、付け加えると、この議会の動きに、つくば市の政治状況を見ることができる。この一見混乱しているような動きは、混乱ではなく、分析可能な政治状況である。現在の利権政治をそのまま維持しようとする勢力と、利権を交換しようとする勢力、そして、政治のシステムを変えようとする少数の議員、の3つに分けることができる。交換システムを変えようとする勢力は利害が合うので1つになり、議会が2つに別れたように見える。もう少し分析すると11月に近づいた選挙も、選択を迫るものといえる。各議員の支持者が利権の分配構造に組み込まれていれば、システムを変えることは、支持者を離すことにつながるし、同時に支持者にすれば利害がなくなるから変えたくない。その構造が地方政治の主流である場合は、市長もその構造に組み込まれる。高度成長の中で公共事業の大量の投資がこの構造を確固たるものにし、野蛮な政治システムができあがった。国では自民党の派閥争いにつながったわけである。

さて、ご承知のように、この構造は政治の空洞化を生みバブルとして破綻をむかえたわけである。新しい政治システムの必要性が問われて10年が過ぎても、まだその過程にいるというのが現実である。つくば市の政治もそうであるが、かなりの緊張関係を見せているのは誇れることだ。つくば市の政治は、失われた10年ではないと思う。急速に浄化していると思える。それは何に起因しているかというと、都市化ということにつながり、異文化や新住民との交流が政治に対して発言をしていることである。決して既存の政治勢力の変化ではない、ここからは、既存の政治を変える力は生まれない。
新旧の意識的な連携勢力が政治を変えていくことができると、私は確信する。いまのところ、それ以外に方法が見つからない。だとすれば、今回の「市民の直接請求」が政治浄化にはたす役割は、議会の比ではない。政治家の行動は市民側に沿うべきである。議案を取り下げて、直接請求に対し市長がどのような意見を添付し議会にはかるか、そして議会はそれをどうするかを市民に公開するのが、主権在民の根本的な政治である。

もう少し、市民政治に向けてしっかりと歩みだそう、可能性は充分にある。

採決は15対15の議長判断に持ち込まれ否決された。
16人の署名を添えて提出したものが最後の採決の時、1人の退席で15になってしまった。
予期していないことだったが、こんな野蛮な政治がまかり通るとは、不覚であった。
この日14日は、午前中に全員協議会が行われた。10時に始まるはずであったが、11時位か、引き伸ばしにかかっている。
私が条例の説明をして、質疑に移った。質問は、プライバシーの問題、兼業の範囲が法の範囲を超えている、審査会の規定要項ができていない等とでたが、どうやら、確信は質問攻めにして時間を稼ぎ1人でも落としていこうという作戦であったようだ。
ということは、この時点では提案者の方に歩があったわけだ。質問に答えるのはいいが、混乱を目的としたやりとりには辟易とした、この状態に嫌気をださず、明快に裁く力量が私には必要と感じた。
この後また長い休憩を挟んで始まった審議は、そろそろ本会議を始めようという流れに向かっていた。
審議を打ち切り本日の会議が始まった、そのとき欠席していた議員が出席していた、数は微妙になった。1人の差で採択の見通しになった。議案の提案理由を私がのべようと、その時賛同者の議員が1人退場し同数になった。15対15になってしまった。
質問のゆさぶりは欠席議員の呼び出しの時間と退席者への退席理由づけであったのか？
さだかではないが、つくば市の議会の現状はこのようなものであったわけだ。
利権政治を脱却する力はダーティーな力におしやられてしまった。しかし15対15であったことは前進かもしれない。

16日は市民説明会を予定通り開催した。30人位の熱心な市民が集まった。委員会主催の懇談会が主催者側は集まりがわるく、14日当日の賛同者以外は欠席ということになった。政治家ならば、どうして賛同しなかったかを市民に述べるためにも出席をすべきである。
本来は議会の前に予定したはずが、突然14日に議会が召集され事後報告になってしまったこと等の経過報告のあと条例の説明をして質疑応答に移った。
ほぼ、制定に向けての賛同者が多く、もしも懇談会が議会の前であったなら結果は違ったものになっていたと思える。これを知りながら14日に議会を開催した力は反市民的力であるといえる。現市政権はこれから見ても民主主義を看板にするも、基本的に偽りと言わざるを得ない。
この日貴重な意見としては、政治倫理条例を「市民直接請求で条令化に」の話が出て、その方向で意見がまとまったことだ。私もこの方法が一番望ましいと思った。政治改革は市民からの力があれば成し遂げることができると私は確信しているし、何度も言うが現在の政治の希望は、ここにしかないということだ。
市民政治を志し、現政治に改革をせまるのであれば、具体的に多くの市民が動き出す以外にない、それは静かな感性の目覚めでもある。さあー、ゆっくりと進もう。

またしても政治倫理条例、どうなる？　2000年7月10日

現国会でも中尾元建設大臣に絡み、斡旋利得罪が問題になっている。こんなことを懲りずにまだやっている、政治を食い物にしている。この国の利権政治のシステムが、わが国の政治を根本的に駄目にしていることは、だれでも承知している。これが、どうして直らないかは、一に法の整備の未熟さ、二つには政治の枠組みが現社会に適応してないことである。これを政治は解決できないでいる。
同じように地方の政治もそうだが、可能性は地方の政治の方がある。地方から政治を変えていく力が大きくなれば、わが国の政治を変えることができると思う。現に情報公開条例がそうであったように。

さて、つくば市の政治倫理条例のことだが、驚くことに金曜日7日に臨時議会開催通知が来た。14日に開催するという通知であった、まさか政治倫理条例の議案が入っていないだろうと思ったが、驚くなかれ入っている。私は提出していないというのに、5日まで手直しをしていたものが、そのまま議案として入っていた。恐怖喜劇政治になってきた。変革は近い。順を追って記す。

6月16日　政治倫理条例をめぐり議会が空転した。
同日　　　議長に抗議書。市長に臨時議会の要請を提出。
6月20日　政治倫理・オンブズマン調査特別委員会（以下「特別委員会」という。）
　　　　　今後の検討についてを審議し、条例規程の検討と市民・議員に対しての説明会
　　　　　7月16日（日）を開催することを決める。
6月30日　特別委員会。条例規程の検討。
　　　　　この日議長から市民説明会（市民懇談会）の前に全員協議会をしてほしいと要請が
　　　　　あったと同僚の議員が私に言う。
　　　　　私は議会事務局に日程を聞き14日に全協をすることを委員会で決め、この日議長
に電話連絡をした。
7月2日　　市民が政治倫理条例について、議会傍聴記を図書館2皆にて開催。
7月3日　　特別委員会。条例規程の検討2。
　　　　　条例規程だいたい固まる。規程から見直して、条例訂正3箇所することになる。　　　
　　　　　法政課と詰めを5日に私と銭谷議員、山中議員ですることにする。
　　　　　再度、議長に電話14日の全協のことで、日程は分かった後で事務局に連絡する。
　　　　　と言葉をにごす。
7月5日　　法政課と詰め。7日に議員さんに資料を送付するよう事務局に言う。
　　　　　事務局は議長から、まだ14日の全協の時間等の返事を頂いていないので、
それがあれば、各議員に配布しますという。
　
7月7日　　銭谷議員から電話（午前10時）「今、議会にいるんですが、16日に市民懇談会
を受けて17日に特別委員会を開催した方がいいのではないでしょうか、議会も
空いていると言うことなので日程を入れときましょうか」次の日では考えるとこ
るがないかと思ったが、あまり直すところはないと判断して日程を入れてもらう。
　　　　　同日臨時議会召集通知が来る。

この流れは、どう考えてもおかしい。

14日は市民説明会の前の議員説明会として全員協議会を開催することになっていたわけだ。市民説明会を16日にしたのは、議会事務局に臨時議会の日程を聞き、早くとも7月20日過ぎになるということを確かめ16日にしたのである。特別委員会は総務部長と法政課が出席している。勿論公開だからマスコミと市民も聞いている。それを14日に臨時議会を開催するとは、住民無視、委員会無視もはなはだしい。条例はまだ提案していない。何を幼稚なことを考えているのか分からない、それに議員提案で出ている、議員給与の9万円あまりの引き下げ議案に関しては、バカバカしい。今後地方議員は専門的にならざるを得ない片手間で議員をやれない状況を向かえ、議員給料で生活と活動がまかなえるようにしなければならず、確かな議員を議場に送りだしそれ相応の給料をしはらい、しっかりとまちのために政治活動をしていただかなければならないのだ。それをあたかも政治倫理条例が決まれば利権議員が大幅に利益をそこなうから、議員全員の給料も闇雲に引き下げようとは、意味のはきちがいである。このことでも分かるように政治倫理条例が利権政治屋に取って首を閉めることにつながるということの証明である。政治はそんなところに足踏みしてはいられないのだ。今こそ利権政治から市民政治への具体的な転換を計る時だ。

すぐ、そこまで来ている。政治は朽ち果てているのだから。
市民の感性と少しの行動が政治を具体的に変えられる。

　この日（6月議会最終日16日）議会に着くなり、議長によばれ議案を取り下げて頂けないかとのこと。理由は全議員が条例の把握をしておらず、県の地方課に昨日行ってきたら県の方も議員が了解していれば等と言っていたと引き伸ばしにかかった。私は「2月に中間報告をし5月22日の全員協議会に最終案を説明し各会派で話し合い意見を上げてほしいと説明し資産公開の条項を2度にわたり譲歩し委員会の了解を得て今日を向かえているので本日上程します。」とはっきり答えた。こんなことはあたりまえの話だ。6月議会に提出すると当初から宣言しているわけなんだから、当日になって何を言ってるのかということだ。午前中は議会が開かれず午後1時より開催。

　第一議案「議会会議規則改訂案」（質問のやりかたを3回から一門一答式に変える）が委員長報告どうり継続審査でよろしいでしょうか。と議長の声に意義ありと答える声があり、決をとった、そしたら起立少数であった（13人）。もちろん私も立たなかった。全面的に会議規則は改めるべきと考えている。予想をしていなかった事態に休憩を宣告した。与党といわれる議員が3人程出席していなかった、政治倫理条例案が最重要なのでどうするか審議でもしていたのか？

　再開すると、議長は一度、決をとったにもかかわらず再び決をとると言い出した、これに怒った共産党の議員や野党議員がいりみだれ、また休憩となった。いやな予感がしたが、私は政治倫理条例の可決を思い思案していた。4時過ぎに再開し、否決を認め議案を最後に決をとることにした。これでいいだろうと思っていたら、4時52分位に政治倫理条例案・議員定数・議会会議規則改訂案を審議せず流会に持っていく暴挙を議長が決行した。
馬鹿げた話しだ、こんなことをやっても良いと思っている政治姿勢が、はなはだあきれる。正直、怒る気にもなれなかった。議員定数・議会会議規則改訂案は廃案、政治倫理条例は審議未了となった。
　馬鹿げている、断末魔の状態ですね。藤澤政権が掲げた『民主主義の先進都市をめざす』は完璧に嘘偽りであったことを証明しましたね。
　利権に執拗に食い下がり、公共事業の奪い合いが政治の大きな課題と解釈している、政治ブローカーを一掃しなければならない。そのための足掛りである、この条例を制定しなければ、いつになっても政治は変わらない。わが国の腐り果てた政治の追随でしかない。
そうではなく、政治家からつまらん利権を取り省き、市民が政治に気軽に参加できるシステムをつくるのが新たな政治の枠組みである。
それが、政治改革である。　

　私は臨時議会請求を即座に執行部に提出し、委員会開催を20日にし今後の方向性を考えることにした。臨時議会に同じ提案をしていくことになるわけだが、執行部を抱き込んで骨抜きの代案を出してくると思われる。ここは不撤退の気持ちでいかなければならない。政治を一歩一歩確実に変えること、それが大きな変革につながる。

野党とか与党とか、もうよさないか　　1999/11/25

　つくば市政にて、国民健康保険を上げるか上げないか二分する臨時議会が11月24日に行なわれた。この議会は議員提案で行なわれ、話題をよぶことになった。執行部から9月議会に、国民健康保険の掛け率を6.2から7.4にする議案が提出され、16対16の同数になり議長採決で通ったものである。このとき私は賛成をした。税金が上がるのは願い下げであるが、現状況をみると一般会計から6億5千万の繰入をしていて、7.4というのは県の平均7.5より低く近隣の市町村より低いわけである。まあ、それならいいかなんて気持ちにもなる（内心は穏やかではないが）。来年度の介護保険を考えれば9月議会に提出するのが妥当かと思う。一方これを不服というよりは、失態という受け止めで、政権を追い込むという政治行動をとる。市民を背景にしてであるが、その実は政局の力関係、政党の売り込み、利権の奪い合いである。

　本末転倒であるが政治はこのようにしてしか、進んでこなかったというのも確かのようである。今回も議員提案で議会を召集したということが一つの成果であるように。しかし、そろそろ利権闘争やイデオロギー闘争から抜け出さないかというのが私の意見だ。今回も健康保険の問題より旧来の政治力学が本質的な保険問題を凌駕し健康保険そのものの持っている問題をちぐはぐなものにしてしまった。質疑をしている私も、政治判断の違いはどこなのか迷わずにはいられず、終始一貫低調子だった。

　
現保険制度の枠内で国民健康保険の議題を掛け率を下げろ、上げろと市議会で論じていることの空しさと、それが与野党の争点でもあるかのような論戦が歯がゆくてならないのだ。野党とか与党とかもうよさないか、国の政治はそんなところを必然的に引きずっていくだろうが、地方自治体は変えようと努力して法の整備を進めれば、そんなものは無くなると思えてしょうがない。冷戦構造が無くなったのは一番どこが原因かと聞かれたゴルバチョフは「それは、選択の自由ということだ」とこたえている。選択の自由さを市民がどのように勝ち取る
かを、制度として進めて行けばそれでいいはずだ。政治はまちがいなくその方向に進んでいる。それを阻止する勢力と推進する勢力の緊張の中をしっかりと歩もう。

つくば市政について思う　1999/3/10

個人的には常に発言をしてきたつもりだが、ここ2年ほど傍観的なところがあったようだ。それは「つくば」が第三ステージに入ったとか、グローバルスタンダードとか、そういうことばを借りれば何となくそうなのかなと思えるように、新たな思考や表現を持ちえないと解けない段階にきたな、という感じがそうさせていたようだ。できるだけウイングを広げたうえで、各論的な「つくば」を普遍的に語るこができないとだめかなと思った。それも、具体的な現場を持っていながらにして。

そこで、議会という現場はもちろんだが、市民運動として「市民オンブズマンいばらき」を2年前に立ち上げ代表となり、茨城県というフィールドから政治と市民運動を見つめることをしている。それから今年から、柏市のイベントスペース「studio WUU」の企画を月に1〜2回、プロデュースしている。茨城・柏・東京と、議会・AKUAKU、という現場から「つくば」を見ることを具体的に始めた。2月中旬より、まかせきりだったホームページを自らバージョンアップしてみた。まだまだではあるが「ことば」が少しづつ出てきたような気がす
る。

私はつくば市政の問題をつくば固有の問題と思ったことはほとんどない、普遍的な我が国を取り巻く一般的な状況と捕えている。

政治が役にたたないようになったのも、大きい小さいはあるとしても、普遍的な問題と解している。もちろん人災なはずだが。そのような観点から発言し、ローカルな現場を読むことを心がけている。つくば市からつくば市を論ずることはまったく意味をなさないと思える。政治的な現場もそうである。まったく意味をなさない。

制度疲労というのが一般的な捕え方だ。それでもいいと思う、早い話、現在を取り巻く状況は現存する制度では読めないということだ。とくに若い人は生きずらいと思う。経済的な投資は、基本的には役にたたないと思える。もっと自由な制度を感性で支えるにはどうしたら良いかを考え、行動することだろう。そのための制度作りを進めるのが政治の課題である。 その政治が役にたたないのをどうするか、簡単である。役にたたないのは政治ではなく、多くの政治家と制度である。それを変えることである。じゃー、どう変えるか、これも簡単である民の力である。つい先まではどうでもよいと思っていた政治家や制度に振り回される必要はない。政治の垣根はどんどん低くなっている。少しずつ行動することです。 そして民度も文化的に少し押し上げていく。そういう時代を迎えているような気がしてならない。

さて、つくば市の問題だが、迫り来るものとしては、常磐新線と沿線開発をどうするかが大きな問題である。この問題はとても面白く重要だ。私が柏に足掛りを置くのも、この問題が見えづらいからでもある。柏から常磐新線を見ると、必ず見えてくるものがあると思う。といいながらも、今月末には都市計画決定をむかえる。
今後の動きは多くの市民の関心を益々持つことになると思う。議論の場を活性化することが一番だが、つくば市の政治はまだそこに至らないのが残念でもある。
が、希望が無くもない。つくば市の民は感性的には現存する政治より優れているということだ。現場にいる私がそう思うんだから確かだ。
それが希望だ。 現に「筑波の友」紙上の方が、議論の場を活性化していることでもわかる。それを民意を持って文化的に押し上げることができうればそれが都市の成熟と思える。
今回は総論に的ではあるが、3月議会もはじまったので議会後にまた、私の取り組んでいる委員会（政治倫理・オンブズマン制度制定調査特別委員会）や文化行政、政治改革等いくつかの問題について語ることにする。