1999年3月 
議会一般質問INDEX

「文化行政」「情報公開」「オンブズマン条例」について


○議長   一般質問を行います。12番、野口修君。


○野口修  
現在の我が国の状況をとらえるとき、今までの規制の枠組みが制度疲労をして、やっていけないということが通説です。地方自治体においても、同じように言われています。それは、政治や経済や生活までもが多様化した現在についていけないというところではないでしょうか。それは、現実的な政治の対応のおくれが原因のようにも思います。状況の変化は一気にやって来るものではなく、徐々にやって来るものであると思います。行政や政治は、それを敏感にとらえ、やがて来る変化に対応しなければならないと思います。


 現在の政治や経済の混乱は、状況の変化の兆しを敏感にとらえられなかったことにあると言えます。中には的確に判断した人もあったでしょう。ところが、その意見を吸い上げ、形にする政治と民意の成熟が及ばなかったと言えるのではないでしょうか。これらの、課題としては、政治と民意の成熟をいかに進めていくかが最重要のように思われます。それを踏まえながら、現実的な対応をしていくということが、今のところ、私たちの選択なのではないかと思います。
 政治の成熟として、現状と今後の社会的状況を見渡し、新しい法整備の必要が求められているのではないでしょうか。民意の成熟としては、多様な市民参加の企てを進めていくことが必要だと思っております。そのような観点から、三つほど質問をさせていただきます。三つとも、市民参加と新しい法整備に関するものだと思っております。


 文化行政について、本年度の評価と今後の課題と取り組みについてお聞かせください。これは、幾つか質問が出ている人とダブルと思いますけども、簡単な答えをいただければと思っております。
 情報公開条例について、これも市民参加と新しい法整備にかかわっているものです。4月実施に向けての現状は少しお聞きしましたので、簡単でいいです。審査会委員の選任は済んでいるのか、それともどのように行おうとしているのか等聞ければと思います。


 それから、オンブズマン条例について、これは議会の方でもやっと審議に入りまして、今後、特別委員会でも条例に向けて熱心な議論を重ねていくところです。ただ、2000年4月より介護保険制度の導入が差し迫っています。これについては、オンブズマン制度の必要性が求められています。市長の公約でもあるオンブズマン制度への執行部の取り組みはどうなっているか、お聞きしたいと思います。第1回目の質問を終わります。

○議長  藤澤市長

○市長  野口議員の質問にお答えします。
 文化行政について、昨年度の評価と今後の取り組みについてのお尋ねでございますが、亀山議員、五十嵐議員に対しての答弁の中でほとんど言いつくしていると思いますので、重複を避けまして、違った観点からお答えをいたします。
 これまでの2年間を振りかえって考えますとき、初期の目的達成にはほど遠く、まだ道半ばで実りが少ないというのが偽らざる実感であると、わたしは認識をいたしております。しかし、成果がなかった、業績が上がらなかったと。であるなら、むだな時間とむだな金を使ったのかと問われれば、私は断固としてノーと答えます。繰り返し申し上げてきたとおり、文化や芸術、いわんや自治体の文化支援行政と申しますのは、インフルエンザの予防接種や道路の舗装工事などとは本質的に違うのであります。やみくもに採算性や効率を求めることは、はっきり言って誤りであろうと思っております。


 知名度という点では先進的と言える水戸芸術館の活動を例にとってみましても、もちろんつくば市の文化行政と水戸芸術館とは予算的にけた違いであることを前提として申しあげますならば、惨たんたるものがあるのが現実であります。一部の人たちが、マスコミなどによってつくられた水戸芸術館の知名度の高さに眩惑されて、短絡的に水戸芸術館はこんなに立派だ、それに比べてつくば市の文化行政はなどと声高におっしゃるのを耳にするたびに、私は言い知れぬ悲しさとわびしさを覚えるものであります。
 つくば市の文化支援行政は、農業になぞらえて言えば、まだ土づくりが始まったばかりだろううと思います。土づくりに取り組み始めた途端、花は咲いたか、実はまだかいななどと言って、寄ってたかって責め立てられているようでは、土づくりに心を砕いている例えば芸術監督のような立場の方は、一体何ができるのでありましょうか。
 しかしながら、一方において、私どもは、これまでに寄せられたさまざまな批判やおしかり、ご教示を、また、経験の中から得た教訓を糧として、限られた時間と困難な環境の中で、わずかずつではあっても、改善しながら前進を図っているつもりでございます。新年度には、国際性と芸術性と多様性に留意した、幾つかの工夫をした企画を実現していく予定でおります。


 民主主義の先進都市を掲ている私は、もちろん民主主義の原理である批判を拒絶するものではありません。健全で建設的な活発な議論は、むしろ望む所でございます。しかし、いかにも狭量でないかと思わせるような揚げ足取りや、個人的な好みだけを基準にするかのような批判で、土づくりのような手間と暇のかかる仕事の足を引っぱることは、決して文化の前進にはつながらないのであります。
 文化的な土壌という面では、多民族国家にも似て、多様な文化を持つ人々が混住しますつくば市におきましては、さまざまな困難が伴います。その中で私どもは、一歩一歩できることから積み上げていくために、最大限の努力をしてまいりたいと思っております。どうかもう少し温かく、また長い目で私どもの努力を見守っていただきたいと思っております。

○議長  桜井総務部長

○総務部長  情報公開条例の関係についてご答弁を申し上げます。
 4月実施に向けての現状、審査委員の選任ということでございますが、情報公開の施行準備の現状につきましては、前にも申し上げているところでございますが、条例の施行実施に向けて、職員に対しましては、条例、運用基準、事務手続等の周知徹底を図るための説明会などを開催してまいりました。また、市民の皆様への広報活動といたしましては、パンフレットの各戸配布、広報紙への掲載、さらには市のインターネットホームページに情報公開条例の全文を掲載し、3月14日から見ることができるようにいたしております。
 それから、情報公開審査会委員の選任につきましては、現在、法曹関係者、学者、学識経験者など、高度な意見を有する方々に就任のご意向を打診しておるところでございます。4月1日には委嘱できるよう、努力してまいりたいと思っております。
 そういうことで、条例施行には、万全を期しまして遺漏なきを施行していく所存でございます。どうぞ宜しくお願いします。

○議長  鈴木市長公室長

○市長公室長   野口議員さんのオンブズマン制度についてご答弁申し上げます。
  オンブズマン制度については、市の行政に不満があるとか、納得ができないという場合に市民の皆さんの市政に対する苦情をオンブズマンが受け付けて、公平、中立的な立場から調査を行いまして、必要と判断したときは、苦情を申し立てた方にかわりまして市に意見を述べるということかと思います。また、これらの苦情の処理と、もう一つは中立的な立場で行政を監視し、問題があれば改善を求めたり、あるいは一般的な制度についての意見の陳述をするということが、オンブズマン制度の中で言われていることだろうと思います。
これにつきましてのつくば市の取り組みでございますが、現在、4月の情報公開に向けて、そういう状況下、今の時点では、川崎市とか他市町村の条例等の関係資料を収集しいぇ勉強しているという段階でございます。
 間もなく21世紀を迎えようとしている今日、福祉、高齢化社会の進展等により、市民を取り巻く社会情勢は複雑化、多様化しております。このような社会情勢の変化に伴い、市民のニーズも多様化、増大しつつあります。行政がこうした状況に的確に対応していくためには、市民生活に直結した身近な課題に積極的に取り組んでいくとともに、行政に対する市民の皆さんの信頼を高めていくことが重要な課題であろうと考えております。その手段といたしまして、簡便な手続きにより迅速な解決を目指す制度について、今後十分検討してまいりたいと考えております。
 また、先ほど議員さんからもありましたように、現在、市議会の中にも、この問題についての特別委員会が設置されておりまして、その動向等についても十分参考にさせていただきたいと考えております。

○議長  野口 修君

○野口 修  文化行政について、他の議員さんの質問に市長が答えていらっしゃったことにつけ加えまして、先ほど答弁をいただいたのですけれども、かいつまんで言いますと、最初考えていたほどは思わしくない運びであったが、落胆しているのではなく、今後とも長い目で見て、いい成果を上げたいというのが主な要旨かなと思います。
 ただ、事業は事業ですので、単年度ごとにしっかりとした評価を出していったほうがいいかなと思うんです。その評価を出しえない状況、あるいは評価をしっかりと定める人材の不足、そういうのが、この文化行政を非常にあいまいにしているものではないかと私は思うんです。


 例えば小池監督がやっているパフォーマンスの表現が、非常にわかりづらく、市には不似合いだというのが一般の総意だという形に押やられることも、ちょっと不本意なところがあります。それはどうしてかといいますと、これを見たアンケートを見ますと、そういうことが主ではないんですね。いろいろな人の意見があって、高い評価をしている人もたくさんいます。そういう評価が、僕は文化行政に大切なんじゃないかとなと思っております。
 そして、2年前までは、つくば市においても、他の市町村でよくやっている興行的なシステムをとってやっていました。しかし、今後、文化行政を進めるに当たって、文化フォーラムを設置して、市民と専門家が一緒に企てをし、それで、運営をしていくという民主的な方法になったわけです。それを生かしていくのが、今後の文化行政にとって必要なのではないかという切り口が、私の意見としてあるわけです。そういう意見もあるということをここで言っておかないと、一つの意見に集約されてしまっても困るなと思っております。
 例えば先ほどのアンケート、ここにありますのでちょっと紹介しますと、「春昼」という作品を見た人で、最高の演出、最高の演技というのが2件出ています。泉 鏡花を読みたくなったというのが2件。内容がわからなかったけれどももう一度見たいというのが2件。このような表現方法もあるのかと感慨深かったというのがあります。胸が熱くなりました。新しい世界が開かれた感じがしました。このような感想というのは、非常に私は重要なのではないかと思います。
 今後、価値観の多様化の中で若い人たちが自分の価値を見詰めていくときに、固定観念ではなくて、もっと広い意味での視野、考えを持つに当たっても芸術文化行政の役割というのが必要ではないかなと思っております。それは、都市のインフラ、幹線道路をつくるのと非常に似ているのではないかと私は思っております。それをつくるのには、かなり時間がかかって、根気の要るしごとではあるかもしれないですですけるども、やってりく必要があると思っております。


 それはなぜかといいますと、私は、今の政治の混乱とか経済的な混乱も、80年代初期の文化行政の立ち上げの失敗というのが非常に大きくかかわっているのではないかと思っているからです。文化行政の立ち上げ必要だと国が思ったのはなぜかといいますと、市民参加と民意の向上であります。そのために行政が文化に力をいれる、それは行政が固定した文化を押し付けるのではなくて、多様な文化を育てていくのにはどうしたらいいかという企ての一つだったのではないでしょうか。それが箱物行政と批判されてはいたのですけれども、それをしっかりと行政側が踏まえて発進していけば、そのような批判を覆えすこともできるわけです。数は少ないですけども、このような行政はあります。これが今後の若い人たち、若い人たちに限らず、大変プラスになるのではないかと私は思っております。
 それから、もう一つ紹介しますと、山崎広太という日本でかなりの高い賞をとった人です。私は見ていないのですけど、行政側では、これが一番よくわからなかったという意見がありましたので、これについて、見た人の意見をアンケートから拾います。
 つくばまで見に来たかいがあったという意見があります。それと、きっと人生観が変わると思うという意見があります。初めて見たダンスで、こんなものもあるのかと感動した。都市浮遊民のつくばにない生活観が象徴的に表現されていたように感じた。このような興味深いアンケートがあるわけです。これは、文化行政に対して、非常に重要な示唆を与えているのではないかと私は思っています。
 例えばつくばまで来たかいがあったというのは、パフォーマンスがなければ、この人はつくばに来ていないわけです。


 今後、つくば市は10万人規模の宅地開発をこれからやっていこうとしています。それは、つくば市外から呼ぶ方法をどうするかということにつながっていきます。文化行政をそこに結び付けると、非常にその理解度が増すのではないかと思いますので、その点をつけ加えておきます。
 ですから、先ほどから言っているように、評価が非常にあいまいになっている、それが一番重要な問題なのではないか。そのためには、もう少し確固たるサポート役の人員を確保する必要があるのではないかと私は思います。
例えば学芸員を入れてほしいというのは、他の議員さんからも出ていましたけれども、私も文化フォーラムを立ち上げる前から、学芸員は必要だと言っておりました。ですから、学芸員を確保することにおいて、中間的な、ちゃんと説明ができる人、市民にも説明ができて、行政側にも説明ができて、なおかつマスコミのもちゃんと説明ができるような人材を確保することが必要なのではないかと。そうしないと、しっかりとした評価につながっていかないのではないかと思っています。ですから、文化行政に対しては、市長も言っていましたけれども、ベーシックなところですので、もう少ししっかりと取り組んでほしいと思っております。そうでないと、乱暴な言葉が飛び交うような文化行政にはふさわしくない状況になりますので、その辺をよろしくお願いします。
 それから、情報公開条例についてはわかりました。
 審査会委員の選任ですけれども、今、打診をなさっているということですけれども、それはどういうものを根拠としてお選びになったのか、お聞かせください。

 それから、オンブズマン条例について、と市民オンブズマンというのを混同して考えている人がいるので、この場合、私たちは行政オンブズマンをつくろうとしているわけです。行政オンブズマンは、先ほど市長公室長が説明なさったように、苦情処理が主な仕事になってきます。それが多様化、増大する市民状況の中で必要だと。今、市長が言っていたとおりに、特につくば市という多様な市民がいるところには、このような制度が最も必要ではないかと思っています。それに市長の公約でもありますから、今任期中にどのような判断をなされるか、市長の方からお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いします。
 
○議長  藤澤市長

○市長  文化行政の面でございますが、この評価はだれがするのかということだと思います。見る側の権利と、見せる側の権利とでも申しましょうか、見せる側の考え方と、両方あろうかと思いますけれども、この評価と申しますのは、執行部側あるいは財団の職員がするよりも、むしろこれを鑑賞した方々が評価をすべきものであろうと思っております。 ただいま議員ご指摘のように、この評価についてアンケートの説明がございましたが、議員ご指摘のほかに、ほとんど言葉を使わず動きと音で表現するのは変わっていて面白いと思ったとか、もっと人間らしいものをやってほしい、動きが下品なのでは、よくわからなかった、つまらなかった、こういう意見もございます。それから、新しい世界が開かれた感じがした、とても好きです。歌のようなものは、お経のようなものであり。能のようなものでもあり、よかったですと。迫力がありました。原作を知らないので難解でした。装置が控え目なのでちょっと寂しい。一般市民の参加は必要なのかどうか。舞台が狭く感じられた。こういうアンケートが集計されております。
 私も、この「春昼」、2日目に鑑賞させていただきましたが、私が気づいた限りでは、席を立たれた方は、私ら位の年代のご夫婦1組、あとのほとんども方々は最後まで鑑賞され、しかもカーテンコールというのですか、何度も拍手をすること、私はよくわかりませんけども、そういうのが5回も6回も続いたと。これは、まさに鑑賞した人たちが、それなりに感動したり感激したりした方が多かったのではなかろうかなと思っております。
また、この公演後、扇田昭彦さんと小池監督との「春昼」についてのお話し合いがあったわけでございますが、多くの方々が立ったまま聞かれている。しかも、その場から去らない。こういうことからしますと、議会ではいろいろご批判は出ておりますけれども、ほぼ2日間とも満席であったし、あれを鑑賞された方々は、それぞれに満足した方が多かったのではなかろうかなと思っております。

 ただ、今年度の事業は、小池監督が製作する出し物は一つもないということでございます。それは、多分に、議会からの意見に従ったということなのかと思います。
 作年度、ワークショップというのですか、子供たちを集めていろいろ指導したものがありましたけれども、私は昼休みにその現場に行きまして、子供たちに意見を聞きました。こんなに楽しいと、子供たちは生き生きとしておりました。それから、「春昼」の舞台に子供も出ておりましたし、筑波大の生徒も出ておりました。その方々からもご意見を直接聞く機会がございましたが、こうしたことはぜひ来年もやってほしい、私たちも参加をさせてほしいということがございました。したがって、悪いことだけではないと。鑑賞された方々は喜んでいるし、またそれに参加をされた方々も喜んでいる。
 芸術の分野というものは、それぞれ人によってとらえ方が全く違うと私どもは考えております。したがいまして、見せる側の権利と申しましょうか、そういうことではなく、見る側の権利で議論をすべきであろうと、鑑賞する側の権利で出し物を決定していくべきであろうと考えております。

○議長  桜井総務部長

○桜井総務部長  情報公開条例で、審査会委員の選任についての根拠ということでございますが、選任につきましては、情報公開審査会条例がございますが、そこでは、設置の目的である不服申し立てに係る公平性を担保するということが大きく明記されておりますので、不服に対する適正な決定、また採決ができるような、情報公開に見識豊かな方を考えて打診しているという状況でございます。

○議長  藤澤市長

○市長  答弁漏れがございました。オンブズマン制度でございますが、これは選挙公約でもございますし、任期中に立ち上げていくことができたらばありがたいと思っております。しかし、議会でも議論をしていることでございますので、議会の議論と歩調を合わせながら、制度実現に向けて努力をしてまいりたいと思っております。

○議長  須藤企画部長

○企画部長  野口議員さんの最後の質問、文化行政、10年度の事業につきましてどのような評価をするのかということでございますが、評価につきましては先ほど市長の方から答弁をしていただきました。これらを含めまして、我々は、皆さんからのご意見を十分に、また真摯に受けとめまして、さらなる振興に努力をしていきたいと思いますので、ご理解のほどをお願いしたいと思います。

○議長  野口 修君

○野口 修  それでは、最後の質問をいたします。
 文化行政についての評価ですけれども、最終的に見る側の人が評価をするのはごもっともだと思います。しかし、報告とか内部の評価みたいなものもありますから、こちらの仕掛ける側の評価みたいのもありますから、そういう判断も重要なのではないかなと思っております。そういった面では専門家が事務的にも必要なのではないかと思っております。その辺どのように考えているかお聞かせ下さい。
 それと、もう一つ言っておきたいことは、小池監督の企画が飛び出ているような意見が多いのですけれども、10年度の事業を見ますと、そうでもないということがわかるんですよね。いろいろな事業の中で、小池監督がやった事業というのは、アーチスト・イン・レジデンス、「春昼」公演とワークショップ、シンポジウムとなっております。そのほかはフォーラムで、市民企画が五つほどあります。それから、一般企画がありますので、飛び抜けているという状況は、私には判断しかねる状況です。

 それから、アーチスト・イン・レジデンスという企画についても、当局側の説明不足なのではないかなと思っております。そういった面でも、やはり学芸員等の人材が必要かなと感じます。アーチスト・イン・レジデンスにつきましては、茨城県も何年もやっておりまして、守谷町の空き教室を借りて実施しております。こちらの方も、担当課の方ではご存じだと思いますけれども、どういうものかをよくごらんになって、それからいろいろな自治体でもおやりになっていますので、これがどういう評価を得ているかをよく調べていただきたいと思っております。
 アーチスト・イン・レジデンスでつくられた「春昼」という作品が本年度海外公演をしたことも、担当課はご存じだと思いますけれども、香港と台湾で公演をしました。それが、つくば市のサポートということで行われたわけです。そういうことが海外で起きている、それも私は重要なことではないかと思っております。それに、今年の秋には、この作品がアメリカでツアーをするということを聞いています。そういうことも、国際都市を目指しているつくばということを考えれば、非常に重要なことなのではないかと思っております。
 そういうこともありますから、私はサポートする側の不備が文化行政に対しての混乱を招いているのではないかと思っておりますので、その点もう一度お聞きしたいと思っております。
 それから、情報公開の審査会委員ですけれども、今の部長の答弁はわかったんですが、公募とかもっと広く・・・全員でなくとも、1人とかでも、思いつかなかったかどうかお聞きします。
 オンブズマン条例についてはわかりましたので、その二つをお聞きします。

○議長  須藤企画部長。

○企画部長  ただいまのご意見、今後の文化行政振興のために十分勉強させていただきたいと思います。

○議長  桜井総務部長
○総務部長  審査会委員の公募の話しでございますが、現在のところそこまでは考えておりません。情報公開審査会条例の設置目的、所掌事務、審査会の選任等について、そこに規定される中から選ぶという考え方で進めておるところでございます。

○議長   藤澤市長

○市長  部長の答弁に補足させていただきたいと思います。
 文化フォーラムは、市民が何を望んでいるのかということを聞く、それからつくば市の舞台芸術のあり方、文化の振興のあり方はどうあるべきかというご意見を出していただく、しして小池監督の行き過ぎは困ると。したがって、扇田さんを初めとするアドバイザーの方々がおるわけでございます。そうした三者が一体となって、つくばの舞台芸術の進むべき、あるいは市民サービスとして提供する、その中で市民は何を求めていくのか、そういうサイクルをつくり上げていくという中から、新たな文化を創造していくと申しましょうか、つくり上げていくべきであろうと思っております。
 確かに、学芸員がいればそれにこしたことはないと思いますけれども、学芸員にかわるものとして、私どもはアドバイザーというものを考えておったわけでございます。ご提言でございますので、今後のそうしたあり方についても検討をしてまいりたいと思っておりますし、ここ2年間で、財団の職員の資質というものは、相当訓練され向上していると理解をいたしております。

○議長  これにて野口 修君の一般質問を終結いたします。

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