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OldなJazzのルーズな日々


2006-03-17 音楽

Lost Sounds - 1 LostSounds

以前紹介のLostSoundのCDです。DiscUnionにあったので買ってきました。Amazonでも入荷した様ですが、DiscUnionの方が安いです。CDは2枚組で、丁寧なブックレットが付いて来ます。書籍を読まなくてもこれだけでも結構ためになります。

CD-1はサブタイトルが"Vocal Harmonies","Minstrel & Vaudeville Traditions"となっていまして、前半に主に当時人気のあったボーカルグループ、後半にミンストレルショー、ボードビルショーからのアーティストを紹介しています。録音は1893年から1920年の鑞管レコードとSPです。最初の4トラックに鑞管音源の男性ボーカルカルテットが入っています。非常に正統的なコーラスでGospel及びGosel風です。何が違うかとというと歌詞の内容がGospelか、ではないかの違いで歌そのものは全く変わらんと言って良いでしょう。Blues要素は無いです。SP時代に入ってGtとのDuo、Vocal Quartetが何グループか。その中Fisk University Jubilee Quartetのバスの利いたコーラス、Apollo Jubilee Quartetteの"Swing Low Sweet Chariot"は良かったです。またPianoを入れたRight QuintetteはPianoがオケみたいな役割で殆ど発声法はオペラ、音楽は素朴なGospelではなくMusical仕立ての「出し物」の音楽になっています。

後半に当時の人気シンガー最初の黒人エンターテイナ、George W. Johnsonの録音が6曲入っています。新発掘の音源もあります。一曲、当時George W. Johnsonの参加しているミンストレルショーの断片が録音されている鑞管音源がありました。ちゃんとオーケストラ(吹奏楽ですが)が入っているのですね。これは面白い。他にボクサーのJack Johnsonの何言ってかよく分かんないモノローグ(?)

最後にNoble Sissleという人の録音があります。この人はSidney Bechetが傷害事件を起したためBerlinでvisaが降りずに足止めされている時にオーケストラで巡業にいってBechetを連れ戻してくれた?人です。音楽としてはブラスバンドの伴奏によるBluesではない普通のMusical風の歌ものなのですが、この音源のレコードタイトルにNobleをSingerとかVocalではなく"Tenor"という表記になっているのは当時ただのエンターティナとしてではなく真っ当な「音楽家」として扱われていた事を示すのではないかと考えられます。

アタマ切り換えなければならないのですが、現在のクラシックと非クラシック音楽を区別して格付けする様な音楽観は第二次世界大戦終戦*以降*発生したもので、それ以前はクラシックと非クラシックの区別はされずに平等に「音楽」として位置づけられていたという事を念頭に置かないといけません。この点に関してはまた後程。一応検索リンク→Lost Sounds

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